若年性アルツハイマーと告げられて・・・。

2007年6月、父は57歳で認知症と診断されました。                        このブログは、そんな父と娘の勝手気ままな共同日記です。

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アルツハイマー病の症状

アルツハイマー病 2008/02/23 土
●周辺症状

アルツハイマー病の症状は、中核症状と周辺症状に分けられます。
周辺症状とは、中核症状が元になって引き起こされる症状のことで
その人の性格や人生経験、身体状況、周囲の環境などによって
症状の現れ方は千差万別です。
すべての症状が現れるのではなく、人によっては現れない症状もあります。


・感情面の障害
  抑うつ
  意欲の低下(やる気がなくなる)や自発性の低下、気分の落ち込みなど
  うつ病と似た症状が現れることがあります。

  不安、焦燥【しょうそう】、興奮
  今まで出来てたことができなくなったり分からなくなったりする為
  不安や焦りなどが強くなり
  イライラや興奮などの症状が現れたり、感情が不安定になることがあります。

  依存
  不安や焦りのために、依存的な傾向が強まり、少しでも1人になると落ち着かず
  常に家族のあとをついて回るといった行動が現れる場合もあります


・妄想【もうそう】
  事実でないことを事実だと確信し、周りが間違いを指摘しても聞き入れない状態
  誰かが財布や通帳を盗んだという「物盗まれ妄想」
  夫(妻)が浮気しているという「嫉妬妄想」
  嫁が食事に毒を入れているという「被害妄想」 
  などがよく現れる症状で、身近な家族が対象になることが多いようです。


・幻覚、錯覚
  幻覚
  実際には存在しないのに、何かが見えたり(幻視) 声や音が聞こえたりする。(幻聴)
  「妖怪が部屋にいる」 「服の中に虫が入っている」 など。

  錯覚
  実際に見たことや聞いたことを、違うように受け止める。
  「白い洗濯物を幽霊だと勘違いする」 など。


・睡眠障害
  睡眠と覚醒【かくせい】のパターンが狂い
  昼間は居眠りしたり、ボーッとするのに、夜になると頭がさえて興奮して眠れないなど
  リズムの乱れが起こります。
  病気が進行すると、昼と夜の区別がつかなくなったり
  昼夜関係なく、寝たり起きたりするなどの症状が現れたりします。


・せん妄【せんもう】
  せん妄とは、軽度の意識障害です。
  意識がぼんやりして、落ち着きがなくなり
  興奮、幻覚、錯覚、妄想などが加わった状態で、異常な言動や行動がみられます。
  昼間は何ともなく、夕方から夜間にかけて症状が現れやすい。


・徘徊【はいかい】
  特に目的もなく、歩き回る場合もありますが
  実際は、何か理由があって外出したが、記憶障害や見当識障害のために
  目的を忘れたり、自分がいる場所がわからなくなったりして
  歩き続けてしまうことが多いようです。


・人格の変化
  それまでの人格が極端なものになります。
  病前の性格傾向が(自己中心的、短気、頑固、わがまま、厳格など)
  より強く現れるようになる為に、人格が変わったように感じます。
  また、神経質な面も現れ、周囲の人間の態度や対応、発言に敏感で
  些細なことで怒りっぽくなったり、興奮したり、不機嫌になることもあります。
  感情をコントロールすることが苦手になり、気分が変わりやすくなります。


・攻撃的行動(暴言、暴力)
  自分の行動を注意されたり、止められたりした時や
  不満や不快な出来事を、上手く言葉で説明することができない時などに
  大声で叫んだり、ののしったり、かんしゃくをおこしたり
  物を投げたり蹴ったり、他人を叩いたりして傷つけることがあります。


・食行動の異常
  過食
  記憶力低下のため、食事したことを忘れて、何度も食事しようとする。
  また、満腹中枢が障害されて、いくら食べても満腹感が感じられず
  食事量や食事回数がふえることもあります。

  異食
  食べられる物と、食べられない物の区別がつかず
  身の回りにある物、手に触れる物は何でも口に入れてしまうことがあります。
   (腐った食べ物、ゴミ、石鹸、紙、土、草花、線香 など)


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アルツハイマー病の症状

アルツハイマー病 2008/02/17 日
●中核症状

アルツハイマー病の症状は、中核症状と周辺症状に分けられます。
中核症状とは、脳の特定の部位が障害されて起こる主な症状のことで
すべての患者にみられ、徐々に進行していきます。


・記憶障害 
  記憶の障害は、色々な症状の中で最も中心となる症状です。
  新しいことが覚えられない、体験したことを思い出せないという
  記憶の障害が現れます。
  病気が進行して、全般的な記憶障害が現れてくると
  新しい記憶だけでなく、過去の古い記憶や学習した記憶も障害されていきます。
  ぬけてしまった記憶の空白を埋めるために
  話のつじつまを合わせたり、作り話をしてごまかすこともあります。
  (本人は嘘を言っているつもりはなく、本当の話だと思い込んでいるらしいです)

  ・何度も同じ事を言ったり聞いたりする 
  ・自分が言った事をすぐ忘れている 
  ・体験した出来事を丸ごと忘れてる


・見当識【けんとうしき】障害
  今が「いつ」なのか(時間や日付の認識) 
  ここが「どこ」なのか(場所の認識)
  目の前にいる相手が「だれ」なのか(他人に関する認識)
  など、自分が置かれている状況や場所などの見当がつかなくなります。
  見当識障害は、時間→場所→人物 の順番に障害が進んでいきます。

  ・今の季節や、年月日、曜日、時間などが分からなくなる
  ・自分が今どこにいるのか、どこを歩いているのかが分からなくなる
  ・自分の周りにいる人が誰なのか分からなくなる


・失語、失行、失認
  失語(言語の障害)
  声帯や喉、舌などの肉体的な機能は問題がないのに
  言いたい言葉が思いつかなかったり、言葉に詰まったり
  相手が言っている話の理解が難しくなります。
  また、言葉の言い間違い(錯語)をするようになります。

  ・“あれこれそれ” の代名詞がふえる
  ・他人の話についていけない
  ・「携帯」→「時計」などと言い間違える
  
  失行(行為の障害)
  手足は動かすことはできるのに
  目的に合った行動や指示された動作が上手くできなくなります。
  使いなれた道具の使い方が分からないなど
  今まで簡単にできていたことができなくなります。

  ・箸を見た時に、箸だということは分かるが、その使い方が分からない
  ・料理や着替えなどの手順が分からない
  ・手本と同じように、積み木を組み立てることができない(構成失行)

  失認(認知の障害)
  視力や聴力などの障害がないのに
  知っているはずの物が、何であるか分からなくなります。
  物の形や色、用途や名称が分からない
  見たり聞いたり触ったりしても、対象物が何か分からなくなります。
              
  ・箸をみても、箸だとわからない
  ・よく知っている人の顔が分からない
  

・実行機能の障害
  日常生活や社会生活の中で、計画を立てたり、準備をしたり
  自分が置かれた状況を、的確に判断して、順序よく行動したり
  することができなくなります。

  ・仕事の能率が落ちたりミスが増える
  ・趣味や日課ができなくなる
  ・手順よく料理を作れない、味付けがおかしくなる

  他、判断力や注意力が低下し、筋道を立てて物事を考えることができなくなります。
 

アルツハイマー病の病期分類

アルツハイマー病 2008/02/10 日
●FAST(Functional Assessment Staging)

アルツハイマー型認知症の病期分類として、FASTとよばれるものがあります。
FASTは、アルツハイマー病の病期を日常生活動作の障害の程度によって
ステージ1?ステージ7までに分類しています。



<ステージ1 正常>  ?正常範囲?      
     主観的にも客観的にも機能低下は認めない

  ・5年?10年前と比較して、変化は全く認められず支障をきたすこともない。



<ステージ2 年齢相応>  ?正常範囲?                   
     社会的に活動性、実行力の低下を認めない

  ・物の名前や置き場所を忘れる。
  ・複雑な仕事をしたり、社会生活に適応していく上では支障なし。
  ・多くの場合、正常な老化以外の状態は認められない。




<ステージ3 境界状態>  ?境界期?     
     客観的にみて社会的場面における機能低下が認められる  

  ・日常行っている作業をする上では支障なし。
  ・熟練を要する仕事では機能低下が同僚によって認められる。
  ・重要な約束を忘れてしまうことがある。
  ・新しい場所への旅行は困難。  
  ・日常生活(買い物、家計の管理など)では支障なし。

 


<ステージ4 軽度>  ?初期?
     日常生活の複雑な場面での実行の欠如

  ・仕事、買い物、食事の準備、家計の管理などに支障をきたす。
  ・日常生活では介助を要しないが、社会生活では支障をきたす。
   (この時期になって家族が気づき、病院を受診することが多い)




<ステージ5 中等度>  ?中期?
     日常生活における基礎的な場面で手助けが必要
  
  ・適切な洋服を選べない、買い物が1人でできない、入浴で手助けが必要になるなど
   日常生活で自立できなくなります。
  ・自動車を適切かつ安全に運転できなくなり、事故を起こすこともある。
  ・妄想や幻覚、睡眠障害などの周辺症状が現れてくる。




<ステージ6 やや高度>  ?中期・後期?    
     自立機能が低下し日常生活で常に介助が必要

  ・着衣、食事、入浴、トイレなどに介助が必要。
  ・服を正しく着られない、入浴が自立して行えない、失禁など。
  ・身近な人の名前や顔を忘れる。




<ステージ7 高度>  ?後期?
     日常生活をするうえで全面的な介助が必要  

  ・歩行や着座が困難になり、寝たきりに近い状態になる。



記憶について

アルツハイマー病 2008/02/02 土
●記憶と海馬【かいば】

目や耳など(五感)から入ってきた情報は、まず海馬に送られます。
海馬は、それらの情報を一時的に保持する場所です。
保持された情報は、整理整頓されて重要か重要でないか検討されます。

重要な情報だと判断されると
海馬から大脳皮質【だいのうひしつ】を中心とした脳の各箇所に移動されます。
そして、半永久的に保持される記憶として刻み込まれていきます。
一方、重要な情報ではないと判断されると
時間の経過と共に忘れ去られていきます(忘却)。


簡単にまとめると
(1)海馬は新しく入ってきた情報を、しばらく保持
      
(2)それらの情報を整理整頓して     
       (・・・・・不要な情報は消去されていく)
(3)必要な情報は、脳の他の場所に移動されて半永久的に保持    

・「新しい記憶」は海馬、「古い記憶」は大脳皮質で保持される。


アルツハイマー病は、まず 『海馬』 から病変が始まります。
その為、新しい情報を覚えて保持することが困難になっていきます。


●記憶の過程

記憶には、覚えてから思い出すまでの間に、3つの過程があります。

 (1)新しい情報を、取り込み覚える作業 ・・・ 記銘【きめい】      
 (2)覚えた情報を、保存する作業 ・・・ 保持      
 (3)保存した情報を、思い出す作業 ・・・ 想起=再生


この3つの作業のうち、どれかが障害されると物忘れの症状が現れます。
アルツハイマー病では (1)記銘の過程 に障害が現れます。


●記憶の種類(保持する時間で分類)

・感覚記憶  
   目や耳などの感覚器でとらえた情報で
   自分が意識している、いないに関わらず、ほんの一瞬だけ保持されます。 
   保持している時間は、視覚で1秒弱、聴覚で4秒程度だといわれています。


・即時記憶    
   感覚記憶のうち、強く興味をもった情報や刺激を受けた情報は
   すぐに消去されず、一定期間(20秒?1分程度)海馬で保持されます。
   保持できる時間が短いので、時間の経過と共に忘れてしまいます。 
   
   <例> 相手の電話番号を記憶するが、電話をかけると番号を忘れる

    
・長期記憶
   ・・・近時記憶   
   最近(数分、数時間、数日間)の記憶で
   情報は、海馬周辺の側頭葉に移動されます。
   (2年くらいのあいだ保持される情報もあるともいわれています)

   <例> 昨日の夕食はカレーライスを食べた

   ・・・遠隔記憶    
   情報は、何度も何度も繰り返して思い返されると
   脳の各箇所に移動されて、長期的に保持される記憶となります。
   
   <例> 子供の頃のことなど、遠い過去の出来事を覚えている


アルツハイマー病では
数分?数日前のことに関する記憶(近時記憶)から障害される傾向がありますが
遠い過去の記憶(遠隔記憶)は、比較的よく覚えています。  
ですが、病気が進行していくと、過去の古い記憶も障害されていき
断片的にしか思い出せなくなります。


●長期記憶の種類(内容で分類)

・エピソード記憶 (個人の思い出)   
   その人の個人的な体験や思い出の記憶  
   <例> 家族と旅行に行った時のこと 
  

・意味記憶 (知識)   
   世の中の一般的な知識、情報に関する記憶    
   <例> 日本の首都は東京である
     

・手続き記憶  
   体で覚えた手続きや動作の記憶で
   小脳や大脳基底核【だいのうきていかく】に記憶されます。
   <例> 自転車の乗り方、スポーツなど
        

アルツハイマー病では、エピソード記憶や意味記憶が障害されていきますが
体で覚えた手続き記憶は
海馬ではなく、小脳で記憶されている為に比較的残りやすいようです。

老化の物忘れと病的な物忘れ

アルツハイマー病 2008/01/21 月
●物忘れの違い

年をとると、誰でも脳の働きが低下し 「物忘れ」 がふえてきます。
個人差はありますが、40歳を越えた頃から記憶力の低下を感じるようになり
60歳頃には、そこそこ物忘れをするようなります。
しかし、老化による物忘れと病的な物忘れには、大きな違いがあります。


老化による物忘れの場合   (想起の過程に障害)
新しく覚えた情報は (効率は下がるが覚えることは可能) 脳の中に保存されるのに
必要に応じて、思い出す作業が上手くできなくなる為に起こります。
情報を忘れたのではなく、思い出しにくくなっているだけなので
何かきっかけがあったり、ヒントを与えれば、思い出すことができます。
体験した内容の一部分を忘れることはあっても、体験したこと自体は憶えています。


病的な物忘れの場合   (記銘の過程に障害)
新しい情報を覚える能力が、障害されるので
情報を覚えたり、保持したり、思い出したりする作業が困難になります。
体験した内容だけでなく、体験したこと自体を忘れていて
ヒントを与えても思い出すことができません。



  <脳の老化による物忘れ>         
・体験の一部を忘れるが、体験したこと自体は覚えている
・ヒントを与えると思い出すことができる   
・物忘れを自覚している          
・物忘れ以外の症状はない       
・日時や場所などの見当がつく         
・日常生活や社会生活に大きな支障はない      
・あまり進行しない     

  <病的な物忘れ>
・体験そのものが記憶にない
・ヒントを与えても思い出せないことがある
・物忘れの自覚が薄い
・物忘れ以外にも症状がある
・日時や場所などの見当がつかないことがある
・日常生活や社会生活に大きな支障がある
・明らかに進行する

物忘れ=アルツハイマー病 ではありません。


●日常生活での異変

はじめの頃は、老化による物忘れなのか病的な物忘れなのか
区別がつきにくいので、周囲は気づきにくいのですが
病気が進行するにつれて、物忘れだけでなく
判断力、理解力、思考力の低下など様々な症状が現れてきます。
やがて、普段の生活にも支障をきたすようになると、周囲も気づきはじめます。


<家族や身近な人が気づいた症状>

何度も同じことを言ったり聞いたりする  
人や物の名前が出てこない(あれ、それ、の代名詞がふえる)    
置き忘れやしまい忘れが多い   
時間や日付の感覚が不確かになった         
以前はあった興味や関心が薄れる
ささいなことで怒りっぽくなる(短気になる)

水道やガス栓などの閉め忘れが目立つ
(以前よりも)頑固、疑い深くなった             
少し複雑な内容のテレビドラマが理解できない
面会などの約束を忘れる
簡単な計算の間違いが多くなった       
家事や仕事の段取りが上手く出来なくなった
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