若年性アルツハイマーと告げられて・・・。

2007年6月、父は57歳で認知症と診断されました。                        このブログは、そんな父と娘の勝手気ままな共同日記です。

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記憶が飛んで

父の日記 2007/11/09 金
最近、私の頭で思い考えると、糸がもつれる感じで困っています。
お薬の副作用と病の進行で回転が思った以上の、ペースで遅くなって来ています。
まぁ?頭の悪いのはオギャンと泣いて生まれた時からなので、納得しまてす。(笑)
でも、記憶が日増しに薄れて行くのにはチョピリ、生活に困る状態です。

キーボードのタイピングもしますが、打ち間違いも増えてきています。
三歩進んで二歩下がる状態で時間を要します。
でも、タイピングしないと段々と、出来なくなるので打つっています。

そのな時の私は
頭の中では今、書く事が色々と、思い浮かんで来ます・・・でも、
瞬間的に他の方に集中すると、後はもう思い出せない、全然ダメです。

すぐに頭の中から記憶が『空!見たことか』と飛んでいってしまいす。
空見ろトーコさんからのパクリですから・・・ゴメンなさい。(笑)
でも飛んで行った記憶は、あえて探さないようにしています。

探しても、思い出さなければ、頭が変になってイライラとして身体の全身の血が
熱くなり胸が苦しくなるから・・・。
いつか、何かのキッカケで、思い出されば、いいかなと思っています、

だから、直ぐに他ごとに神経を向けて、自分自身を落ち着かせています。
これからは直ぐにメモするよう息子が言っていますが・・・
メモするのを忘れたりとか・メモっているのを忘れて見ないとか。

先日も、孫娘Yちゃんが私の用事で目を離したら、急に居なくなり慌てて家の中を探す。
義娘の所へ行って居ないのを目で確認して、なお一人でパニック状態に陥る。
後で義娘がYを抱っこしてるのを確認出来たので。
私:何時からYを抱っこしてるんや?
義娘:さっきからやけど?


他にも、スーパーで、支払いの時に、店員にお金が足らないと言われて
パーニック状態になる。
三回目で支払いの計算が合う・・・そんな状態の私です。
「さすがの私も恥ずかしいかった。」

結局、私は義娘が孫を抱いていたのも、レジーでの計算も・・・慌てたら、
動揺して後先が完全に見えなくなる。
そして、私のアルツハイマー病は、言葉でも、行動でも、おどおどしてきて
気持ちが落ち着かなくなるのが、自覚できる。

私の、好きな言葉・・・<運命>・・・命ある限り病と戦闘モードです。

                                              一味01

診察日2007年11月5日

診察の記録 2007/11/07 水
この日の病院は、めずらしく空いていて、
父の後には、診察を待っている患者さんがいませんでした。
だから、先生も少しのんびりしていたのか(?)
いつもより診察時間が長く(約1時間)
父の訴えも、いつも以上に聞いてくれました。
(ゴカイのないように・・・普段も先生は、よく父の話を聞いてくれます)

診察室に呼ばれるまでの間、ココ2週間マメに記録してきた 『睡眠時間の紙』 と
父が先生に話したいと思った事をメモした紙(今回から持参)を
2人でみながら待っていました。


<睡眠時間の調整について>
父 :以前に比べるとだいぶ眠れるようになったが、まだ眠り足りない。
   1日7時間くらい眠りたい(今は平均4、5時間)

先生:じゃあ、今飲んでいる薬の量を少し増やしてみますね。
   これで、だいたい8時間くらいは、ぐっすり眠れると思います。
   (父が渡した紙を見て)
   でも、寝る時間が少し遅いし、不規則ですね。
   睡眠不足は、脳にもよくありませんし、寝る時間が不規則だと熟睡しにくいので、
   毎日決まった時間にお薬を飲んで寝るように
   そして、規則正しい生活をするように心がけてください。
   7時間くらい眠りたいのであれば、できれば夜12時前にはお薬を
   飲むようにするのが理想的ですね。


<右手右足のシビレについて>
父 :5年前、(心房細動になって、右手右足がシビレるようになった時)
   1年前、半年前、そして今と比べてみると、ひどくなっているのが自分で分かる。
   アルツハイマーが進むのと平行して、
   シビレもひどくなっていってるのではないかと思う
   最近は、右手の握力が弱くなってきて、手に力が入らない。

   それと、3、4日くらい前、夜中に右手右足のシビレがひどくなって
   吐き気があり気分も悪く、体もダルくて
   「このままどうにかなってしまうんかな」と不安になった。
   そんな日が3日ほど続いたが、昨日今日はなんともなかった。

先生:父の手と腕をさわった後
   「う??ん。力の入り具合は、右も左もそんなに違いはありませんね」
   まぁでも、一味さんがそう(アルツハイマーの症状だと)感じておられるのなら
   そうなのかもしれませんね。
   全くそういった症状がないとは言い切れませんので。
   ただ確立としては、低いとは思いますが。


<口に唾液がよくたまる>
父 :前はそんなことなかったのに、ここ最近、口に唾液がよくたまり
   ヨダレがたれないか気になる。

先生:それは睡眠薬の副作用のせいです。


<アリセプト10mg>
父 :ゲリが少しひどくなった。吐き気もあり。
   (でも10mgを飲むつもり)

先生:ゲリがひどいなら無理せずに7、5mgにした方がいいかもしれませんね。
   (7、5mgは父が拒否したので)
   一応今回も10mg出しておきますが、7、5mgか10mgか
   体の調子に合わせて飲んでくださいね。



先生との会話の途中、父は言いたい言葉がすぐに出てこなかった時があり
父「ええーっと、なんだったけ。あれや。あれ・・」
と、少しあわてだしたのですが、
先生「一味さん、おちついて(笑)」
一声かけてくれたおかげで少し落ち着き
父 「あわてたら先生、こんな風にパニックになってダメなんです」
先生「誰でもあわてたら、そうなりますよ」
と笑顔
父 「普通の人もですか?」
先生「そうですよ」



そして最後に、最近の気になる出来事を報告

・仕事中、お客さんの接客をしていて少し大きなミスをしてしまった。
 今まで、こんなミスをした事がなく自分でも驚いたし、息子も驚いていた。
 注意力がおちているのが自分でもよく分かる。

先生「アルツハイマーの症状として、
   頭のてっぺん辺りの頭頂葉【とうちょうよう】という部分が
   おかされてくると、物を上手に使えなかったりという症状が出てきます」
父 「あと、どれくらいしたら、そうなるんでしょうかね・・?」
先生「それは人それぞれですね」
父 「そうですか・・・、まぁ私も覚悟はしているんですよ」
先生「なんの覚悟されてるんですか?」
父 「だんだんシビレがひどくなってきて力も入らなくなってきてるから
   いつかは右手右足が動かなくなるかもしれないなと思ってるんです」
先生「そうですか・・・。
   まぁでも、睡眠不足だとやはり注意力もおちてきて
   お仕事でのミスもふえると思いますのでね
   やはり、お仕事する上でもキチンと睡眠をとるようにしてくださいね」


今回も睡眠薬の量の調節をしたので、また2週間後に診察に行くことになりました。


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シビレの原因?

娘の日記 2007/11/06 火
夜に父から電話がかかってきて
父「薬局でもらった薬の説明の紙みてたら、
  “筋肉痛、脱力感などの症状が現れたらご連絡下さい”って書いてあったわ。
  右手右足がシビレてるのは、薬のせいだったんやわ」
私「何の薬のところに?」
父「ええっと、アリセプト」
私「へぇぇ?、そうだったんや!」
父「うん、お父さんが言ってた手に力が入らんし握力がなくなる感じって、この事や」
私「でもそれなら、なんで右手と右足だけなんやろなー。
  薬の影響なら両手両足なりそうやのにな」
父「それはやな!お父さんがこないだから言うてるように
  お父さんは心房細動をやったとき、シビレの後遺症が右手右足に少し残っただろ。
  だから、やってない人に比べたら、右手右足が弱いから影響が出やすいんや」
私「お父さん・・・、医者でないんやから、そんな勝手に決めつけたらダメやで」
父「おまえの方こそ、婦長みたいな言い方するやんけ(笑)」


父と会話をしていると、時々こんな感じで冗談をまぜて返事をかえしてきます。
以前と比べると、多少キレが悪くはなりましたが(本人も自覚)
それでもまだまだ、おもしろいので父と会話するのは楽しいです。


“筋肉痛、脱力感などの症状が現れたらご連絡下さい”と書いてたので
次回診察の際に一応、先生に伝えようということになりました。


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診察日2007年10月22日

診察の記録 2007/11/04 日
この日は父の病院の日でした。

ココ1ヶ月くらい前から、『右手、右足がシビレている感じ』
『耳鳴りがひどくなって夜眠れない』らしく
その事を内科と精神科の先生に、聞きたいと言っていました。
   ・内科では、心房細動の影響からシビレがきていないのか
   ・精神科では、脳細胞が死んでいくことによる影響がないのか

まず内科では、
先生「心房細動がおきている感じはないけれど、念のため
   心電図をとってみましょう。
   睡眠薬については、精神科の先生のほうが専門なので
   これからは、精神科の先生に全部おまかせする事にしますね」

(睡眠薬は、今まで内科の先生に出してもらっていました)

続いて精神科では、
先生「アルツハイマー病の症状として、シビレはないと思います。
   それよりは睡眠不足から、そういった症状がでている可能性のほうが
   高いと考えられますね
   どっちみち眠れないのは、よくありませんのでお薬を出しますね」

そして父の体にあった睡眠薬を調節していくという事で
とりあえず2週間分、飲み薬・錠剤の2種類
お薬を出してくれ、様子をみることになりました。

次に先生からの質問で
先生「特にかわったことはありませんか?
   気分が沈むとかゆううつだとかって感じはありませんか?」
父 「はい。そんなのはないです」
先生「アルツハイマー病になると、できなくなる事が少しずつ
   増えていきますが、まだまだできる事もたくさんありますのでね」
父 「はい。私もそう思って、最近自分の洗い物(食器)くらい
   自分で洗うようにしているんです。
   なんか、やらなければできないような気がして・・」
先生「そうですね。でも車の運転はそろそろ考えたほうがいいですね・・。
   車以外の交通手段も考えるようにしていったほうがいいですね」
父 「自分でも注意力がおちてきているとは思うんですが・・・
   でも車に乗るといっても、休みの日に近所のスーパーに行く時と、
   あとはココに来るときくらいで、他はほとんど乗る事はないんですけどね・・・」
先生「車は、事故をおこすと相手を傷つけてしまうこともありますからね
   それに何かあってからではおそいですしね」
父 「・・・・・・。やっぱり、それもいつかは・・・あれですかね・・・。」
先生「うん、そうですね」


一通り、話も終わった頃に
父 「あの、先生、お薬のほう10mgにしてもらえるんですか?」
私 「おとうさん、よく覚えてたな!!」
父 「うん、気になってたから」
私 「でも、おなかの調子大丈夫なの?」
父 「おなか壊すとかって言っておられんやろ
   先生、5mgより10mgのほうがよく効くんでしょ?」
先生「そうですね。じゃあ最初の1週間は7、5mg(5mg×1、5錠)飲んでみましょうか。
   1週間飲んでみて、副作用がでないようなら大丈夫だと思いますので、
   1週間後から10mg(5mg×2錠)を飲むようにしてください」



★父のメモ書きの一部
・最近、言葉の発音がハッキリと出来てないことが多い
・仕事で、お客さんからの要望どおりにできていなくてショックだった
・ガスの消し忘れについて
  ・・・あわてて魚を取ってお皿にのせることに集中したらよく消し忘れるようだ
・常日頃にしていない事は、する事を完全に忘れてる
・字を書くのがヘタになった
・横線が2つ以上ある漢字  例)目、月、星、相
  ・・・2本の横線が平行にならず1本に重なる
・自分で思ってしゃべる言葉と口からでてくる言葉がずれてる
・実際は9時54分なのに、11時12分前と信じ込んでる
  ・・・大きい針と小さい針の勘違い
・薬を飲んだその瞬間、今飲んだ薬を本当に飲んだのかわからないときがある
・1人で店番をするのが不安

診察日2007年8月20日

診察の記録 2007/11/04 日
この日、父は、内科の先生に
アルツハイマー病だと診断されたことを伝えておくと言いました。

(1年前の話になりますが)
実をいうと、父は自分から直接、物忘れ外来を受診したのではありません。
まず、いつも診てもらっている内科のO先生に
 『最近、物忘れがひどい』 という事を相談しました。
すると、O先生は
 「物忘れ外来という科があって、こないだ来たばかりの良い先生がいるから
  そちらの専門の先生を紹介しますね」
と言い、今の先生を紹介してくれたのです。

あれから1年経ち、アルツハイマー病だと分かったのは
O先生のおかげでもあるから、一度キチンと報告しておきたいとの事でした。

父 「実は、こないだアルツハイマー病だと診断されたんです」
先生「そうなんですか?」

とあまり驚いてない様子。

父 「あれ? 私、先生に言いましたっけ?」
と、ニガ笑いしながら聞き返すと

先生「あっ、えっええっと?
   前に、ちらっと聞いたような気がしたんだけど・・・
   でも、もしかしたら私の勘違いかな・・・
   精神科の先生から聞いたんだったかな・・・
   いやまてよ、一味さんのカルテに書かれてたのを、たまたま見たんだったかな・・・
   一味さんからは、聞いてなかったですね。私の勘違いです。」
   
と、しどろもどろな様子(笑)

診察が終わり
私 「先生、すごいあせって、一生懸命ごまかそうとしてたけど
   あの様子は、病気の事を知ってたな」
父 「うん、お父さんもそう思った。お父さん、前に言ってたんやな多分。
   さすがに、あの先生の喋り方は、お父さんでもウソって分かったわ(笑)」
私 「でも、ええ先生やな?。ウソが下手やけど(笑)」


精神科の先生が、父の病気の事を口外するとは思えないし
診察カルテをいちいち見るほど、O先生も暇じゃないだろうし。
O先生は、父が傷つかないように、気を使ってくれたんだなと思いました。

?????????????????????????????????????
続いて、精神科です。

これまで、父は “調子はどうですか?” という先生の言葉に対して
“おかげさまで” と、軽く答えていましたが
前回の診察後から
もしかしたら、先生は本当に 『調子がいい』 と勘違いしているかもしれない!
と、ひどく気にするようになっていました。

なので、これまでを振り返って思いついた事や、毎日の生活で気づいた症状などを
父自身が、メモしていき
そして診察前日に、弟がそのメモ書きを
分かりやすくまとめ書き直して、先生に渡そうということになりました。


診察室に入ると、いつものように先生は
先生「調子はどうですか?」 と聞いてきました。

父は、待ってましたとばかりに
父 「実は先生、先生がいつも “調子はどうですか” って聞いてくるのを
   今まで私は、挨拶みたいなものだと思ってたんです。
   だからいつも “おかげさまで” と答えてたんですけど
   この間、娘や息子に
   『先生は、お父さんの頭や体の調子聞いてきてるんや』 と言われまして
   実際は、どうだったのかなぁ?と思って・・・
   それで、病気の事で聞かれてたんなら
   まぁ、調子は悪くないんですけど、色々と症状はあるもので・・・」


先生は笑いながら
先生「そんなに気にしなくていいんですよ?(笑) 
    それで、どうなんですか?」
父 「書いておかないと忘れるのでメモして、息子にまとめてもらいました」

と言って、用意していた紙を先生に渡しました。


★父がメモした文章を元に、簡単にまとめたもの

・日常生活
  仏壇の供え物を変える日を間違えた
  ゆで卵を作るのを失敗してショックを受けた(7/17)
  (昔からよく作っていたが、今まで失敗したことはなかった)
  いろんな事に対して意欲がなく面倒くさい (散歩、読書、麻雀、友人への電話)
   
・金銭面 
  お金の計算、やり取りを間違う
  (ガス代の集金、歯医者の支払い、買い物)
  スーパーのレジで、店員にお金が足りないと言われてパニックになる
  いくら足りないのかが分からず、何回も小銭をだして
  3回目でやっと金額が合う (最近で一番ショックだった)

・難しい話や議論、長時間の会話が苦手
  生命保険の話 (息子に任せた) 
  お客さんとの難しい会話 (政治の話など)
  息子との口喧嘩
  一方的に合間なく喋られると、気分が悪くなったりイライラする(実の兄)

・親しい友人との間でトラブル
  言った言わないの話でトラブル
  会話がずれてると指摘された
  被害妄想があると言われた

・仕事上のミス 
  新しいお客さんの名前が覚えられない
  新しい機械の使い方を覚えられない (紙に書いている)
  接客以外の事ができない (経営は息子にまかせるようになった)
  時々、息子が用事で外出すると不安。1人で店番するのが怖い
  しばらくしていなかった仕事のやり方を忘れた
  仕事の順序を間違えた
  仕事の電話をとったが、電話に出た事を忘れていた
  間違った記憶を作ってしまう
  (お客のWさんは、自分の中では、息子が接客したと記憶していた
   息子が仕事していた場面まで、頭に浮かんできたのだが
   データを確認すると実際は、息子ではなく自分が接客していた)

診察日2007年7月2日

診察の記録 2007/11/04 日
いつも先生は、診察のはじめに 
先生「調子はどうですか?」 と父に聞きます。
そして
父 「ええ、おかげさまで」 と答えます。
でもこの日は
先生「おかげさまで、どうなんですか?」 と聞き返してきました。
父は、予想外の言葉に戸惑い、すぐに返事ができませんでした。


その後は、雑談が続き
父 「麻雀も、またやろうとは思うんですけど負けるのがイヤで
   ついつい、やりそびれるんです。
   娘や娘の旦那とするのは、いいんですけど
   ネットで知らない人に負けるのはイヤで・・・」
先生「麻雀、弱くなられたと思いますか?」
父 「どうでしょう、そんなに変わってないと思うし
   前は負けても、平気だったんですけどね?」   
先生「勝ち負けよりも、やる事に意味があるんですから
   気にせずに、やったらいいんじゃないですか」
父 「ああ?、やる事に意味があるんですね」


以前は・・・ ネットの麻雀は、現実の麻雀と違って
自分の好きな時間に、好きなだけできるから便利だと言って喜び
毎晩のように麻雀を楽しんでいたのに
いつから、やらなくなってたんだろう・・・。 


それと帰りに、父と話して気づいたのだけど
父はいつも先生が 「調子はどうですか?」 と聞いてくるのは
挨拶の代わりみたいなものだと思っていたようです。

なので、私は
私 「先生はお父さんの体の調子や精神的な面での調子を聞いてるんやで」
と言うと
父 「そんな事ないやろ。
   近所のスーパーとかで、知り合いに偶然会った時
   “最近、調子どうなん?” って言うのと同じような感じで、先生も
   “こんにちわ” の代わりに “どうですか” って言ってるんやろ」
私 「それはないわ?。相手は病院の先生なんやから
   “調子どうですか” て言うのは、意味があって聞いてきてるわ」
父 「いやぁ??、お父さんはそうは思わんな」


これ以上、話していたらケンカになりそうな雰囲気だったので
私 「またY(弟)達にも聞いてみたらええわ」
と言って、話を終わらせました。


帰宅後すぐに父は、弟と義妹に
“調子はどうですか” の意味を、どう解釈するか聞き
2人とも 「少なくとも、挨拶がわりで言ってるのではないと思う」 と答えたようです。

その夜、父から電話があり
父 「今度、病院行った時に、先生に勘違いしてたって事を言うわ
   こっちは、今まで挨拶みたいなもんやと思ってたから
   “おかげさまで” と軽く返事してたけど
   病気の事で聞いてきてたんなら、色々と言うこともあるしな」



弟達が私と同じような意見で良かった。
今回に限らず、誰かが父と同じ意見だったら・・・
「そらみてみろ!お父さんが正しかったじゃないか!おまえはアホか!」
と、バカにした態度で一方的に責めてくる。
こうなるともう、黙って父の話を聞くしかないのだけど・・・
でもそれが、物凄くイヤだし、大きなストレスになる。
そのくせ、反対に自分が間違ってた時は、ケロッとしている。
そこで逆に責めようものなら、どうなるんだろうか。
(こういう態度は、今の所、私と弟に対してだけですが)

アルツハイマー病の原因

アルツハイマー病 2007/11/03 土
●アルツハイマー型認知症の原因

現在、アルツハイマー病の原因は、ベータアミロイドが原因だという
『アミロイド仮説』 が有力ですが、真の原因は分かっておりません。


脳の中に 『ベータアミロイドたんぱく』 がたまっていき
      
シミのような斑点【はんてん】(→老人斑 【ろうじんはん】)ができて、たまっていく
      
神経細胞の中に 『タウたんぱく』 がたまっていき
      
糸くず状のかたまりができる(→神経原線維変化 【しんけいげんせんいへんか】)
      
何らかのメカニズムで脳の神経細胞が壊されていき
      
アルツハイマー病発症
      
徐々に脳が萎縮【いしゅく】し、記憶や判断力などの脳の機能が低下していく
    

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  アルツハイマー病の脳の変化
   ・老人斑
   ・神経原線維変化、神経細胞の脱落
   ・神経伝達物質の減少
   ・大脳の萎縮 (大脳皮質の神経細胞が減少)
--------------------------------------------------------------------------


アルツハイマー病は、実際に発症する何十年以上前の時点から脳内に病変が
現れはじめており、発症した時点ですでに多くの神経細胞が死滅しています。

人間の脳は、健常な人でも年をとるにつれて、老人斑や神経原線維変化が出現しますが
アルツハイマー病の人の脳では、健常な人と比べると非常に多く
脳全体に広がっており、また健常な人では観察されない部位にもたまっています。

残念ながら現在のところ、病気の原因がハッキリとわかっていないため
根本的な治療も見つかっておらず、
発症すると、症状や進行のスピードは人それぞれですが
病気をくい止める事はできず、治ることもありません。

アルツハイマー病について

アルツハイマー病 2007/11/03 土
●アルツハイマー病

今から約100年前の1906年に
ドイツの精神医学者『アロイス・アルツハイマー』が、
記憶障害や妄想【もうそう】などを特徴とする
51歳の女性患者について報告したことから、その名がつけられました。

『アルツハイマー病』という言葉が世界で広く知られるようになったのは、
1994年にアメリカのレーガン元大統領が病気を世間に公表してからです。
レーガン元大統領の告白により、アルツハイマー病への関心が
高まったと言われております。

最近では、『私の頭の中の消しゴム』 や 『明日の記憶』 など
映画や本でも取り上げられるようになり
若年性アルツハイマー病が注目されるようになりました。



●認知症とアルツハイマー病のちがい

認知症は、大きく分けると
・『アルツハイマー型認知症』
・『脳血管性認知症』        
・『その他の認知症』        に分けられます。

つまり、認知症=アルツハイマー病ではなく
認知症の中の1つに、アルツハイマー病が存在していることになります。
この 『アルツハイマー型』 は、認知症の中で一番多く、全体の約半分を占めます。

さらに、この 『アルツハイマー型』 は発症した年齢によって
65歳以上の 『晩発性【ばんぱつせい】アルツハイマー病』 と
65歳未満の 『早発性【そうはつせい】アルツハイマー病』 の2つに分けられます。

そして、この65歳未満の早発性アルツハイマー病は
通称 『若年性アルツハイマー病』 呼ばれています。


一般に、65歳を超えて発症した場合は、
脳の側頭葉(特に海馬を中心とした領域)以外は、それほどダメージは受けておらず
それに対応するように病気の進行が遅く症状も軽い傾向にあります。

一方、65歳未満で発症した場合は
海馬だけでなく、大脳の広い範囲でもダメージを受けていることが多く
進行が早く症状も重くなる傾向があります。

検査結果2007年6月4日

診察の記録 2007/11/02 金
5月25日に、MRI検査とMMSEテストを受けました。

そして6月4日
父、私、弟と、2歳の姪を連れて、検査結果を聞きに行きました。
(義妹は、どうしても外せない大事な用事があって来れませんでした)

先生の話の途中で、2歳の姪が泣き出さないか心配でしたが
なんとか静かにしていてくれたので助かりました。


で、検査結果ですが・・・

先生は、まずMRI画像を出してきて
先生「脳の萎縮自体は画像で見る限り、進んでいるようにはみえませんね」
と言い、3人共少しホッとしました。

続いて
先生「テストの点は、前回と同じ29点でしたが、答えられなかったのは
   覚えてもらった3つの言葉のうちの1つが思い出せないことでした。
   私がヒントを出してみても、思い出せませんでした」

と言いました。


MRIとMMSEの検査結果の説明が終わり
次は、私達が一番知りたいところ・・・
 『アルツハイマー病なのか、ちがうのか』 
緊張しながら、先生が何か喋りだすのを待っていると

突然、父の方から
父 「1年後にまたMRIを撮ったら、アルツハイマーかどうか分かるって
   おっしゃっていましたが・・・どうなんでしょうか?」

(父から聞くとは思わなかったので、オドロキました)

先生「アルツハイマー病で、ほぼ間違いありません」
とハッキリ言いました。

他に
先生「人間は死亡率100%なんですからね」
とも言っていました。

この他にも、何か言っていたような気がしますが、よく覚えてません。


告知を受けた時・・・

父、私、弟の3人とも
「そうですか」 としか言葉が出ませんでした。

父と弟が、どう感じていたのかは分かりませんが
私は、なんて反応したらいいのか分からず、言葉がみつかりませんでした。
少し間があいて・・・ 一番最初に口を開いたのは、弟でした。

弟 「先生、お酒はあまり良くないんですよね!?」
先生「え!!! 私、やめて下さいと言いましたよね!?」

と父に向かって聞き返しました。

父 「え・・・ そうでしたっけ?」 とニガ笑い (多分、知っていた感じ)
先生「言いましたよ?(笑) アルコールはよくありませんからやめて下さいね」
父 「だいぶ、量は減らしているんですけどね?」
先生「少量だろうが、よくありませんよ」
父 「・・・・・・・・・・」
先生「やめてくださいね?」
父 (無言で固まってる)


父は、アルツハイマー病だと言われた事よりも
お酒をやめるように言われた事に、ショックを受けているようにみえました。

この後も、先生はお酒をやめるようにと何回か繰り返しましたが
父は、よほど、やめたくないみたいで最後まで返事をしませんでした。

私と弟は、初診の日からこの日まで、約10ヶ月が経過したこともあり
父の病気のことを、少しは理解できるようになってきてました。
それでもやはり、先生から直接、告知された時は
『ああ・・・やっぱりアルツハイマー病なのか』 とショックを受け
これからどうなっていくんだろう・・・と不安が募るばかりでした。


診察の終わりに
先生「じゃあまた、お薬を出しておきますね」
父 「はい!」
私 「お父さん、もしあれだったら・・・また5mgに挑戦してみたら?」
父 「あ、そうやな。先生、5mgの方に変えてみようと思うんですけど」
先生「でも5mgだと、お腹こわすんじゃなかったですか?
    ムリする必要はないんですよ」
父 「もしまたお腹こわしたら、半分に割って飲んでもええですよね?」
先生「じゃあ5mgの方、出してみましょうか」
父 「はい、お願いします。お腹こわすのよりも、脳の方が大事ですもんね」


『脳の方が大事』 
このセリフには、先生も驚いていました。


父 「前は、そんな事なかったんだけど・・・こないだのMRI検査の時
   検査してくれた人の説明の意味がよく分からなかったんです。
   今まで何回も、ココでMRI撮ってきたし、今まで分からない事は一度も
   なかったのに、説明する人のしゃべり方が早口だったからか
   何を言っているのか、分からなかったんです」
先生「そんな時は “私はアルツハイマー病なんで、もう少しゆっくりと
   説明して下さい” って言えばいいんですよ」

と微笑みながら言いました。


アルツハイマー病だということを隠さずに、堂々としてればいいんですよ
と言っている気がしました。

先生は、何でも隠さずに言いたがる父の性格を分かってるのかな・・
 

診察日2007年4月9日

診察の記録 2007/11/02 金
前回の宣言どおり、父は1人で病院に行ったので、詳しい話は分かりませんが

父から聞いた話だと、先生から
「初めて来院してから、もうだいぶ経ちますので
 次回に、またMRIとテストの検査をしてみましょう」
そして 「検査結果の時は、家族も一緒に来るように」 と言われたようです。

それで、父は私に
父「検査結果の時は、ついてきてくれな」
私「それなら、Y(弟)も一緒のほうがええな」
父「別に結果だけやから、おまえだけでかまわんわ。Yも仕事で疲れてるやろし」

(家族みんなで行くのは、なんとなく嫌そう!?)

私「けどYも、検査の結果聞きたいかもしれんやん」
父「まぁ・・・、それならどっちでもかまわんけど」


後で、弟に確認してみたら、一緒に行く との返事でした。

検査結果は6月4日です。

この頃になると私と弟は、
先生から聞いた話や反応、父の物忘れや他の症状
自分達が、本やネットで調べた情報などから
“父はアルツハイマー病なんだ” と認めるようになってきていました。

だけど・・・父は
多分なんともないだろうと思っているのか? たいした病気じゃないと思っているのか?
それほど深刻に考えてる様子はありませんでした。

私は、次回の検査結果で
先生が 「アルツハイマー病です」 と告知した時
父がショックを受けて、深く悲しまないだろうか、絶望的にならないだろうか・・・
それが一番の心配でした。
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