若年性アルツハイマーと告げられて・・・。

2007年6月、父は57歳で認知症と診断されました。                        このブログは、そんな父と娘の勝手気ままな共同日記です。

小さいお山

父の日記 2007/11/30 金
私のお店は車の往来が激しい街道筋の前に有ります。

その街道筋の真向かい南方に綺麗な山が見えます。

私の店からですと、直線で60mの距離に位置します。

毎日(特に朝)が楽しみで、いつもお店の中から私が見つめている山で、
地元では「さんかく山」と呼ばれていて頂上には、
小さな社が(10坪程)建っています。
本当に小さいくて綺麗なお山です。

高さならお寺の3倍(横にお寺有)又は、お寺の大銀杏木の1.5倍す。
横の長さは約100mぐらいです。

銀杏の色も見事なまでに黄金色に変わりホントに美しいです。
さんかく山の紅葉もピークでスソの周りには、

山を囲むように大竹が沢山あり、風に揺られて流されてつつ、
見ていても美しいですよ。

嫌な事があったりイライラした時・退屈な時は、
さんかく山の木や竹を見てると心の底から落ち着いて、
無気力が気力に変わりますので、いい気分です。

                                   一味01



薬剤師さんの応対

娘の日記 2007/11/28 水
いつも父の病院の帰りに寄っている薬局での出来事です。

父が、薬剤師さんから処方された薬(アリセプトと睡眠薬)の説明を
受けている間、私は、少し離れた所にあるイスに座って新聞を読んでいました。

話が終わり、父が会計を済ませて帰ろうとした時に、薬剤師さんが
「あれ!?今日の診察代、病院の計算が間違ってると思いますよ」
と言い出したので、私は立ち上がって父の近くに行きました。

薬剤師さんは、
“こういう理由で、これだけの金額が間違っているので、これだけのお金が戻ってくる”
という説明を、目の前に座っている父ではなく、横で立っている私に向かって言いました。

薬剤師さんの話が終わると
父「今の説明でわかったん?」 と私に聞いてきました。
私「うん、わかったよ」
父「じゃあ戻ろうか」


薬局を出て再び病院に戻り
私は受付で、薬剤師さんから受けた説明をして返金してもらいました。

帰りの車の中で
父「あの薬局の人、早口でしゃべるから、なんや意味わからんかったけど
  おまえは、あれでわかったんやなぁ〜」
私「うん・・・、お父さんわかりにくかった?」
父「お父さんも、聞いてなかった訳ではないんやけど
  2人のやりとりが早いから、話を聞こうとするだけで精一杯だった」


そう言われて「あぁぁ・・・しまった」と思いました。

アルツハイマー病になると
難しい話、ややこしい話が理解しにくくなります。
だから、本人のペースに合わせてゆっくり話をするように心がけなければいけません。

薬剤師さんは、早口でしゃべってた訳ではなかったのですが
ややこしい話が、ニガテになっている父には
早口でしゃべってるように聞こえたんだと思います。


それと・・・
父は、薬剤師さんが私の方ばかりを見ながら話していたのが
キブン悪かったようで(誰でもそうですよね)

父「あの薬局の女の人、おまえの方ばっかり見て話してたけど、
  昔のお父さんだったら  “おいコラ! 誰の顔みながら話しとんじゃ。
  ワシの病院代の話なんやから、ちゃんとこっちみて話せんか!”
  って文句言うてたけど、今は、こっち見て話されても
  ややこしい話はわからんから何も言わなかった」

と少しさみしそう(?)に言いました。

薬剤師さんは、アリセプトが何の薬なのか、そして父は何の病気なのか
知っているから、私に向かって話をしてきたんでしょうけど
それでもやっぱり、父の方にも顔を向けながら話してほしかったと思い
後になって私も腹が立ちました。

まぁ・・・悪気はないんでしょうけどね。
小さな事かもしれませんが、本人は傷つくと思うし
家族の私からみても、気分の悪い出来事でした。


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お好み焼き

父の日記 2007/11/26 月
今日は、病院も無し、私事も無しなので、
いつものコースの1日です。

休みの日は、午前10時までは、部屋でのんびりテレビを見て
10時半過ぎになると、ボツボツと休みの1日(昼食に出る準備)
が始まりです。

Yちゃんの車を借りて、いつものお好み焼きへ直行。

馴染のお店(お客さん)なので、大人しくいつもの、
お好みを、<モツ玉、最高!!!もう、これ食べたら、
いつ死んでもいぃぃ〜けど?、死んだら食べれへんから
死ねんわ〜なぁ〜>を注文して
朝刊を取って読む、しばらくして、
香りよく焼けたお好みがきました。

その瞬間、飲み物のサイダー(この店だけは、ビールを飲む
最後の砦だったが先週から子供達に却下され)を取る間、

新聞をカウンターの横に置いてたら、
運よく入って来た見知らぬ人が、
私の、読んでた新聞を(途中)持って行ってしまった。

しかたなく私は(あきらめて)
本棚を見て某週刊誌を取り、
テーブルに戻りパラ・パラとページをめくりながら、

あの人の(男か女かわからん男・女)
持っている新聞が気に掛かりながら、週刊誌を読み続けていたら、

次の瞬間、目が点に・!!な、なぁ、なん〜と、
アルツハイマー病の記事が一杯載っているではかいが、

私はお好みを食べながその記事に食い入りました?
読み終えたらその記事は先週からアルツハイマー病の
特殊が始まっているではないか、慌てて先週の本を見つけて
全部読み終わったが、なんか大事な箇所を忘れそうなので
メモ帳をだして書き写し出しました。(何時も持っている
ICレコーダーがこんな時に・・・置いて来ている)数分後に、
また、来た客の注文を聞きに来たマスターが、私にいいました。

店主:一味さん、書いてたら時間掛かるから某週刊誌(二冊)
  持って帰ったらいいよと、言ってくれました。
私:えぇ〜、悪いがなァ〜あ
店主:かまわん・えかまわん・また新しいのが今度くるから・・・
私:悪いね、この前も新聞の1ページを破って貰って帰ってのに。

と、いいながら、ご馳走様、お勘定を(心と顔はニコニコ)しました。
帰りの車の中で、今、(私の店に置いてる配達の週間誌)今度から
某週間誌に換えたい気持ちになりました。

振り返れば、あの男・女のお陰で某週間誌の
アルツハイマーに会えました。

                              一味01

わたしの睡眠薬

父の日記 2007/11/24 土
前回の医大の精神科へいった時、何を思ったか血迷ったか、
季節はずれのこの時期に、私は娘に来年になれば、
金魚を飼育しょうかなと思っている事を話しました。
娘:なんで又、急にそう思ったん。
私:うん、なんでかと、金魚飼いたくなったんや、
  それに近所のお客さんの家で金魚を一度見てから、
  前々から心のどこかで飼ってもいいかなと思っていたんや。
娘:なんや、前から思っていたんや。
娘:それなら、飼ったらいいやん。


娘も賛成で(息子夫婦には前もってそれとなく)待合時間は、
金魚の話しで少し盛り上がりました。
自分でも、なんか急に欲しくなる悪玉菌がウロウロ動いています。

先生には、最近少し調子がいいので楽でと報告しました。

先生には、お薬が良く効いて、今度は下痢が止まり過ぎて、
便秘ぎみで段々と困ってると打ち明ける。

若い時には、食べていた果物も、最近は余り、
嫌いになって食べなくなっていたが、
またバナナをよく買って食べています。(便通が良いので)

先生は、たまには、仕事をお休み取って気晴らしに、
旅行でも行ったらと言ってくれますが。
今の私には、一寸そこまでも意欲がなくて・・・

先生は、色々と何かをしたくないのはアルツハイマ病のせいで、
すこし意欲が起こらない初期の症状で、
余りする気持ちが起こらないようで、
この病気は何事もやる気が起こらない特徴が有るとの事を、
先生が娘にアルツハイマ病のせいと説明していました。

最後に何時もの特効薬を先生がくれました。(笑)
先生:一味さん、芸術家ですね、○○○さんしてるだけ有って・・・

先生また、また、私の心を気持ち良くしてくれますね。
ココまで言われたら、今まで言って下さった事が不安になります。

確かに、普通の男性が着る服を着ていない(個性の有る服だと自分で
も思う、今でも同級生から見たら10歳は若く見られます。(汗)
俺って、昔から変わっていると自覚してます。                                                                   
                         
                                   一味01

診察日2007年11月19日

診察の記録 2007/11/21 水
ここの所、睡眠薬の調整をしているせいで、2週間おきの診察になっており
先生とよく顔を合わせている気がします。

診察室で
先生「調子はどうですか?」
父 「前回の時に、睡眠薬の量を倍に増やしてもらいましたけど
   それでもやっぱり4、5時間眠ると目が覚めるんです。
   なので先生、眠る時間はこれ以上はムリにしても
   なんていうか、もっと熟睡できる薬があれば、だしてもらいたいんですけど・・・」
先生「なるほど、じゃあもう1種類お薬を増やしてみますかね」
父 「はい。あと先生、ゲリ止めのお薬は前回に先生に出してもらってから
   1日2回飲んでいたんですけど、3〜4日くらいしたらゲリも止まって
   今度は便秘気味になったんで今は飲むのをやめています」
先生「そうですか。それは良かったですね。
   アリセプト10mgに変えてから、ゲリの副作用がひどいとおっしゃってたけど
   ゲリもおさまったのなら、これからも10mg飲んでも大丈夫だと思います」
父 「はい」
私 「あの先生、睡眠薬って量を増やしたり強くしたりすると
   どうしてもあまり良くないのではないかと思ってしまうんですが
   実際は、そんなことはないんですか?」
先生「睡眠薬に限らず何の薬でも、飲むよりは飲まないほうがいいですが
   薬をやめたり減らしたりする時に、急にやめてしまうと
   また眠れなくなったり調子が悪くなったりと影響がでることもありますので
   量を調節しながら様子をみていけば問題ないと思います」
父 「昔は睡眠薬って副作用が残るって言われてたけど
   今はもうそんな事ないんですよね?」
先生「そうですね。例えば、夜中にトイレに行く時に足元がフラついて歩けないとか
   翌朝もフラフラしているということであれば、考えなければいけませんが
   次の日の朝に、まだ薬が残っていて少し頭がボーっとする程度でしたら
   心配いりませんので。
   あと、その事が原因で認知症が進むという事もありませんのでね」
私 「そうですか、わかりました」
先生「ではまた睡眠薬を変更したので、2週間後の診察でいいですか?」
父 「はい、かまいません」


この日は父の訴えも特になく、いつもより早く診察が終わりそうだなと思っていると
突然、父から先生に世間話を持ちかけていきました。
(先生の診察を受けるようになってから1年過ぎましたが
いつも先生の前では、オドオドしながら会話していた父だったので
少しオドロキました)

その後しばらくの間、先生と父は、和やかなムードで会話がはずんでました。

先生「一味さんは、どこか旅行とか行かれたりしないんですか?」
父 「あまり行きたいとは思わないようになりましたね。
   前は、前っていってもガンになる前までは
   私は長崎に行った事がないので、いつか行ってみたいなと思ってたんですけどね
   病気してからは、あまり思わないようになりました」
先生(私の方を見て)
   「病気のせいで自分から何かしようという意欲がうすれてきますのでね」

  (このセリフは以前にも何度か言われたことがあります。
   この後に続く言葉は“周りの方が後押ししてあげてください”という事です)

そしてまた父に向かって
先生「そう言われずに、ご家族やお友達と行ってみてはどうですか
   お仕事も大事ですけど、お仕事ばかりでなく少し出かけたりするのも
   気分転換にもなるし脳にとってもいいんですよ。
   ただ、1人で行くのは心配ですのでね
   親しい人達と一緒に、行かれるようにしてくださいね」


他にも色々と会話してたのですが、さすが精神科の先生というべきなのか
帰る頃になると父は、ニコニコとご機嫌になってました。

今日も睡眠薬を変更したので、また2週間後に診察になりました。

帰りに、いつも父と病院の後に行くお店でランチを食べて(もちろん父のおごりで!笑)
その後、スーパーに金魚を見に行きました。父は、近々金魚を飼う予定です!


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わたしの悪運

父の日記 2007/11/19 月
50才を境に私の身体には、病が沢山寄って来てくれます。
もっといい物なら感激するけどネ(笑)

最初は、握ったタバコ・箸を落とし、軽いシビレとかで
心房細動をしました。
次は、セキ・タンがよく出て、身体も、だるくなり、
肺がんになりました。
続いて、腹痛と重苦しさの数々で内科(胆管)と
外科(胆嚢)で2回手術をしました。

最後はアツルハイーマで、この病は、なかなか手ごわいので
一日でも多く、悪あがきして頑張ります。(笑)

私が、よく言われる言葉には。一味さんはほんとに悪運が強いな〜と、
友人・知人に言われながら細々と息をしています(笑)
ほんと、自分で運の良さを、自分に感謝と感心してます。

娘も息子も、お父さんって普通の人が出来ないような体験を沢山して、
また乗り越えてきたんやから・・・スゴイ事やと言いますが。

私は子供達には、世の中にはお父さんより上には上がいるからと
(ええかっこして)いっていました。
ただ、私達の周りに誰も居なかっただけやけどと言いました。

でも、一人だけ今も、私の側にいます。
友人Mさんで(都会育ちで経験豊富)凄い人がいてます。
私一人ではダメで困った時に、色々と助けてもらい本当に
今も感謝してます。
顔をはコワモテで、頭は切れるし・義理人情が有り、
私の人生でこの人だけは凄い男と思います。

振り返れば、私の人生には素敵な悪運が何回も、その時、
その時に付いていてくれて居たと思います。

そのうちの1回に、ある日、外来内科のF先生に突然!
肺ガンを宣告されまいた。
(F先生は日本で肺専門・レントゲン・では有名な先生で)
悪運がありました。

あの時、娘・息子の三人で診察結果を聞きに病院へ。

先生:一味さん、ハッキリ言いまして、癌で間違い無いですね、
  それも左上部に約三センチの大きさです。(当時こんなやり取りだった記憶です)

正直、言われた瞬間、余りショックは無かったです。
頭の中は、これも運命かぁ!〜と「ただ、死んだら車の運転が出来な くなるワケで」
そちらの方が、ショックでした。

数日後、娘と息子に。
娘:お父さん!先生にガン宣告された時、一番最初になに思ったの?
私:そうやなぁ〜、最初かぁ〜、最初に思った事は、もうコレで
  車の運転が出来なく成るんやなぁ〜と(この言葉は覚えてる)
息子:なんや、そんな事を思っていたんか!
娘:私らの事は!!・・・もぅ〜・薄情やん!!!
私:でも、ホントに車の事、思ったもん・・・。

そんな、肺がんを申告された後の親子の会話だったと記憶してす。

病気の詳しい事も、またブログに書いて行きたいと思います。

                                           一味01


父とケンカ(昔と今の違い)

娘の日記 2007/11/18 日
元々、親子ゲンカはよくする方だったと思います。
父は、どちらかというと気性が激しい方で
父の子供である私と弟も、多少似た面があります。
特に、私と父は、すぐに感情的になるタイプなので
昔は、2、3日に1度くらいの割合で、しょっちゅう口ケンカしていました。

当時は、お互いの気が済むまで、言いたい事を言い合っていました。
なので、父とケンカしてたら1時間2時間くらい、あっという間に過ぎていました。

しかし、父は 『竹を割ったような性格』 で
言いたい事を言って満足したら、次の日にはケロッとしていました。
そして、たいていの場合、父は自分が悪くても悪くなくても
「昨日ゴメンな。お父さんも言い過ぎた」
と一言、私や弟にあやまってくれていました。
『最後は父があやまって仲直り』 というのが、ケンカの仲直りのパターンになってました。

普通に考るとケンカの後、子供にあやまってくれる親なんて、あまりいないと思います。
夫も「親は普通、なかなかあやまってくれんよ」と言います。
確かに、そうだなと思います。

ただ、私の父の場合は、ケンカになって頭に血がのぼると
物凄い剣幕で怒鳴り散らし、言いたい事を容赦なく、全て吐き出してしまいます。
なので、父本人も、後で冷静になった時に言い過ぎたと反省していたようです。
そして、そんな激しい気性の割には、ヘンに素直で優しい一面もあり
自分も悪かったと思えば、私たち子供相手にでもあやまってくれました。
(だから結局、父はケンカの度、あやまることになってたんですが 笑)

昔と今のケンカを比べてみると、明らかに違います。
今は、少し口ゲンカになり始めると、
父は、“相手の言葉を聞いて→考えて→言葉を返す”の繰り返しが
イヤになってくるみたいです。
すぐに、頭が疲れてきてイライラしてしまうらしく
はやく話を切ろうと、投げやりに「わるかったわ」と言い、話を終わらせます。
納得してなくても、あやまって話を終わらせた方がイライラが収まり
気分がスッとするらしいです。

その後は、ケロッとしている時もあれば、
昔のように、言いたい事を満足に言えてないせいか
腹のムシが収まらない時もあるようで
収まらない時は、わざわざ文句を言いに何度でも戻ってきます。

弟は数年前から、父のケンカが変わってきたと感じていたようです。
今になって思えば、これが家族が一番最初に気づいた“変化”でした。



このまま終わると後味が悪いので、仲直りの事も書いておきます(笑)

次の日の昼に、父から電話があり
父「なんかおまえのあやまってる声が聞こえたから電話したんやけど(笑)」
私「え?あやまってないよ。お父さんそれ夢みたんやわ(笑)」

とこんな感じで、お互い普通に会話しました。
こういうアッサリした面は、父の良い所だし、見習うようにしたいです。
そして、最後に
私「このケンカの事、ブログに書くからな!(笑)」と言って電話を切りました。


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父とケンカ(原因は・・・)

娘の日記 2007/11/16 金
       -------長くなりそうなので2回に分けて書きます-------

先日、小さな事が原因で、父と電話で口ケンカになりました。

私の夫が、近々車を買う予定で、気に入った車のナンバーを取ってもらえるように
車屋さんにお願いしている所なのですが

父「Mちゃん(夫)、車どなんなっとるん?」
私「ナンバーが、一桁ナンバーは人気があるから、
  ちゅうせん(抽選)になるって言われて、まだ取れるかどうかわからんのや」
父「なんや、意味わからんわ」
私「え?どこがわからんの?」
父「きゅうせんって所に行ってとるんか?きゅうせんってなんや?」
私「ちゅうせんって、宝クジのちゅうせんとかって言うやろ?」
父「ああ〜〜〜〜。ちゅうせんか。おまえ、きゅうせんって言うとったぞ」
私「きゅうせんって言うてないよ。ちゅうせんって言うたけど
  お父さんには、きゅうせんって聞こえたんやろ」
父「いやぁ、きゅうせんだった。ちょとまってよ。Y(弟)にもかわるから
  Yにも言うてみてくれ」


弟が電話に出るまでの間、
内心「もうええやん・・・。こんな小さい事くらいで」と思っていました。

弟「もしもし」
私「ちゅうせん」
弟「きゅうせん?」
私「ちゅうせん」
弟「もう1回言うて」
私「ちゅうせん」
弟「うーん、今のはちゅうせんって聞こえたけど。Y(義妹)にもかわろか?」
私「・・・うん」
妹「もしもし」
私「ちゅうせん」


そして再び、父が電話に出て
父「な!Yもきゅうせんって聞こえたって言うただろ」

(ダカラ、ナニ?)   ・・・・・ココで抑えられなくなってしまいました・・・・・

私「いちいち、こんなちょっとした言葉の聞こえ方くらいで
  電話で、たらい回しにして、あげくにお前が間違ってるって言い方されて
  キブン悪いわ!!!
父「お父さん、そんなつもりだったんじゃない。
  こんな病気やし、自分が合ってるのか間違ってるのか
  わからない時があるから、もし自分が間違ってるんだったら
  間違いは認めないかんと思って、Y達にも聞いたんや」
私「何も、こんなどーでもええ事まで聞かんでええやろ」
父「別におまえに対してだけ、こんな風にしてるんじゃない。Yに対しても同じや。
  Yにも神経質になっとるって言われるわ。
  Yとよく 『言った・言わないのケンカ』 になった時も、おまえに聞いたりしてるだろ」


後になって思うと、私より父の方が冷静に話をしていた気がします。
私はこの時にはもう、頭に血がのぼっていたので
私「いつもみたいにケンカになって意見を聞くのじゃないやろ。
  たかが、言葉の聞こえ方くらいで、いちいち弟達にまで聞いて
  あーやこーや言うほどの問題じゃないやろ!」


すると父は、急に口調が変わり、感情のない棒読みのような話し方で
父「もうええ、わるかったわるかった。切るぞ」
と言って電話を切りました。

((注意))
   後日、父にも確認済ですが、この時の『わるかった』 という言葉は
   もうめんどくさいという気持ちで、投げやりに言ったもので
   決して、涙ながらに父があやまってきたのではありません。


確かに、父の気持ち、言いたい事は分かります。
病気のせいで昔ほど、自分の考えに絶対的な自信を持てなくなっており
不安なんだと思います。
最近は、普段の細かい事でも、よく私や弟に意見を聞いてきます。
私も、そんな父の気持ちは分かってるつもりです。

今までだって、電話での言葉の聞こえ方の違いは何回かありました。
私だけでなく、父や弟も聞き取りにくい言葉をしゃべった時には
お互いに確認し合ってきました。
なにもその度、ケンカしてきた訳ではありません。

でもこの日の私は、なぜか反応してしまったんです。
なぜ、こんなどうでもいい事で、父はいちいちムキになるんだと腹が立ちました。
周りの人達からみれば、病気のせいなんだから
そこはガマンするべきだと思う人も多いでしょう。
もちろん私だって、病気のせいだってことは分かっています。

なにも決してガマンしてない訳じゃないんです。
でも、気持ちを抑えようとするより前に・・・
理性よりも感情が先走ってしまって、どうしようもない時があるんです。


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最近の気になる出来事

娘の日記 2007/11/12 月
ここ最近で父が気にしている出来事
11月5日の診察の時も、父が先生に報告していた事です。

<その1>
いつも使っていたメガネのレンズを割ってしまい
父と弟の2人で、仕事の休みの日にメガネ屋に行ったときの事です。
イスに座って、新しいメガネとレンズの色を決めて注文を終え
席を立って帰ろうとした時
父のカバンのヒモが、イスに引っかかっていたのですが、
その事に気づかず、そのまま歩きはじめたところ・・・
イスを引っ張ってしまい、メガネが飾っているケースに当たりそうになった。
あやうく、陳列してあるメガネを全部壊してしまうところだった。

父本人は、『カバンのヒモがイスに引っかかってたことに全く気づいてなかった』
だいぶ注意力がおちてるな・・と気にしているようでした。

実は、この日は他にも予定が入っており、
メガネ屋に行ったときから既に、あわてていたようです。
弟は、父がメガネを選んでいる時から、父の様子に気づいていて
弟「お父さん、急がなくてええよ。落ち着いてみたらええよ」
と声をかけていたのですが
父「わかってる。わかってる」
と答えながらも、その言葉は耳に入ってなかったようです。


<その2>
孫のY(2才)と遊んでいる時に、用事が入り少しの間、孫から目を離した。
用事が終わり、部屋に戻った時に、義娘の姿は目に入ったが、
孫の姿が見当たらなかったので、あわてて家中を探してみたが
いくら探しても孫が見つからない。
しばらくして・・・義娘が孫を抱いていたので
「いつからYを抱いていたんや?」とたずねると、義娘は「さっきから抱いていた」と答えた。

部屋に戻ったときに義娘の姿は確認してたのに
その時に抱いていた孫の姿は、全く目にはいってなかった。
あわてたら、動揺して周りが見えなくなると自覚している。


メガネ屋でのうっかりミスも、探し物(人)が見つからないことも
誰でもそんな経験あると思います。
特に探し物なんて、あっちこっち探しても見つからなくて
諦めた頃にひょこっと出てきます。
そして、そんな時は案外、自分の目の前にあったりします。
病気じゃなくても、よくある事なのだから、父もそんなに気にする必要はないと思いますが
ただ、父の場合は、病気のせいで注意力や判断力が低下することにより
以前より、ミスする回数がふえたり、周囲の様子が見えてなかったり
時間や気持ちに余裕がないときは
あわててしまいパニックにもなりやすいんだと思います。

父自身も、注意力がおちていることやパニックになりやすいということは
自覚しているのですが、うまく気持ちをコントロールできないようで
そんな時は、ピリピリした空気が流れてます。

そして、私たち家族もそんな父の様子に気づき
「お父さん落ち着いて!」と声をかけたりもするのですが、
その一言で、落ち着きを取り戻す時もあれば、全く耳に入らない時もあります。

こんな事を書いたら、父に怒られるかもしれませんが(笑)
例えるなら父は、突進してくる闘牛みたいなもので
私達(主に私と弟)が落ち着かせようと、なだめても興奮は収まらず
それどころか、私達も巻き込んで、自分のペースで突き進んでいく
という感じなのです。

何事もあわてる必要はないのだから、時間に余裕を持って
なるべくゆっくりしたペースで行動してくれたらなと思うのですが・・。

アルツハイマーという病気のせいで、頭の回転が少し鈍くなっている分
あわてるとそのスピードに、脳がついていけずにパニックになるのかな!?
(私の勝手な想像ですが)


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アルツハイマー病の検査

アルツハイマー病 2007/11/11 日
●記憶、認知機能の検査

<改訂版長谷川式簡易知能評価スケール(HDS−R)>
日本でよく使われている検査です。
見当識【けんとうしき】(時間や場所の感覚など)や記憶、計算などに関するテスト。   

    
<ミニ・メンタルステート検査(MMSE)>
アメリカで開発され世界中で広く行われている検査です。
見当識、記憶、計算、注意力、言語などに関するテスト


<ウエクスラー記憶検査(WMS−R)>
国際的に最もよく使われている総合的な記憶検査です。
言語を使った問題と図形を使った問題で
記憶について、言語性記憶、視覚性記憶などをさまざまな点から評価します。


<その他の検査>
時計描写テスト・・・アナログ時計の絵をかく検査   
立方体組合せテスト・・・積み木を並べる検査     など
                          

●画像検査 

CTやMRIで、脳腫瘍や脳梗塞、脳出血などの影響はないかを調べたり
脳に萎縮【いしゅく】があるかどうかを検査します。
脳血管性の認知症の場合は、この画像検査で判断できます。
アルツハイマー病の場合は、脳全体の萎縮のほか
記憶と深い関係がある海馬【かいば】や側頭葉【そくとうよう】の変化をチェックします。


●脳血流シンチグラフィ(SPECT【スペクト】)検査 

スペクト検査は、特殊な薬を静脈に注射し、脳内の血流(血のめぐり)を調べます。
この薬は、血流の多いところには多く集まり、
少ないところには少ない量しか集まりません。
アルツハイマー病の場合、
早期の段階で脳の後方(後部帯状回【こうぶたいじょうかい】)に
血流低下がみられることが多いため 診断の参考となります。



アルツハイマー病の診断は、
まず、認知症と間違いやすい病気(うつ病、せん妄など)ではないか診察し
次に、CTやMRIなどの画像検査で、アルツハイマー病以外のあらゆる病気が
原因していないかを調べます。
その結果、他の病気が除外され、最終的にアルツハイマー病が原因として残ったとき
症状の現れ方や進行具合、記憶検査、画像検査の結果や
場合によっては、6ヶ月〜1年の経過観察し、病気の進行を確認するなどして診断します。



父の担当の先生のお話だと
現在のところ、MRIやPETなどの最新式の検査を行っても
生前に、アルツハイマー病の確定診断をする決定的な方法はないそうです。
本当にアルツハイマー病なのかどうかは、患者が死亡した後に
脳を解剖し調べてみて、はじめて確定できるそうです。

記憶が飛んで

父の日記 2007/11/09 金
最近、私の頭で思い考えると、糸がもつれる感じで困っています。
お薬の副作用と病の進行で回転が思った以上の、ペースで遅くなって来ています。
まぁ〜頭の悪いのはオギャンと泣いて生まれた時からなので、納得しまてす。(笑)
でも、記憶が日増しに薄れて行くのにはチョピリ、生活に困る状態です。

キーボードのタイピングもしますが、打ち間違いも増えてきています。
三歩進んで二歩下がる状態で時間を要します。
でも、タイピングしないと段々と、出来なくなるので打つっています。

そのな時の私は
頭の中では今、書く事が色々と、思い浮かんで来ます・・・でも、
瞬間的に他の方に集中すると、後はもう思い出せない、全然ダメです。

すぐに頭の中から記憶が『空!見たことか』と飛んでいってしまいす。
空見ろトーコさんからのパクリですから・・・ゴメンなさい。(笑)
でも飛んで行った記憶は、あえて探さないようにしています。

探しても、思い出さなければ、頭が変になってイライラとして身体の全身の血が
熱くなり胸が苦しくなるから・・・。
いつか、何かのキッカケで、思い出されば、いいかなと思っています、

だから、直ぐに他ごとに神経を向けて、自分自身を落ち着かせています。
これからは直ぐにメモするよう息子が言っていますが・・・
メモするのを忘れたりとか・メモっているのを忘れて見ないとか。

先日も、孫娘Yちゃんが私の用事で目を離したら、急に居なくなり慌てて家の中を探す。
義娘の所へ行って居ないのを目で確認して、なお一人でパニック状態に陥る。
後で義娘がYを抱っこしてるのを確認出来たので。
私:何時からYを抱っこしてるんや?
義娘:さっきからやけど?


他にも、スーパーで、支払いの時に、店員にお金が足らないと言われて
パーニック状態になる。
三回目で支払いの計算が合う・・・そんな状態の私です。
「さすがの私も恥ずかしいかった。」

結局、私は義娘が孫を抱いていたのも、レジーでの計算も・・・慌てたら、
動揺して後先が完全に見えなくなる。
そして、私のアルツハイマー病は、言葉でも、行動でも、おどおどしてきて
気持ちが落ち着かなくなるのが、自覚できる。

私の、好きな言葉・・・<運命>・・・命ある限り病と戦闘モードです。

                                              一味01

診察日2007年11月5日

診察の記録 2007/11/07 水
この日の病院は、めずらしく空いていて、
父の後には、診察を待っている患者さんがいませんでした。
だから、先生も少しのんびりしていたのか(?)
いつもより診察時間が長く(約1時間)
父の訴えも、いつも以上に聞いてくれました。
(ゴカイのないように・・・普段も先生は、よく父の話を聞いてくれます)

診察室に呼ばれるまでの間、ココ2週間マメに記録してきた 『睡眠時間の紙』 と
父が先生に話したいと思った事をメモした紙(今回から持参)を
2人でみながら待っていました。


<睡眠時間の調整について>
父 :以前に比べるとだいぶ眠れるようになったが、まだ眠り足りない。
   1日7時間くらい眠りたい(今は平均4、5時間)

先生:じゃあ、今飲んでいる薬の量を少し増やしてみますね。
   これで、だいたい8時間くらいは、ぐっすり眠れると思います。
   (父が渡した紙を見て)
   でも、寝る時間が少し遅いし、不規則ですね。
   睡眠不足は、脳にもよくありませんし、寝る時間が不規則だと熟睡しにくいので、
   毎日決まった時間にお薬を飲んで寝るように
   そして、規則正しい生活をするように心がけてください。
   7時間くらい眠りたいのであれば、できれば夜12時前にはお薬を
   飲むようにするのが理想的ですね。


<右手右足のシビレについて>
父 :5年前、(心房細動になって、右手右足がシビレるようになった時)
   1年前、半年前、そして今と比べてみると、ひどくなっているのが自分で分かる。
   アルツハイマーが進むのと平行して、
   シビレもひどくなっていってるのではないかと思う
   最近は、右手の握力が弱くなってきて、手に力が入らない。

   それと、3、4日くらい前、夜中に右手右足のシビレがひどくなって
   吐き気があり気分も悪く、体もダルくて
   「このままどうにかなってしまうんかな」と不安になった。
   そんな日が3日ほど続いたが、昨日今日はなんともなかった。

先生:父の手と腕をさわった後
   「う〜〜ん。力の入り具合は、右も左もそんなに違いはありませんね」
   まぁでも、一味さんがそう(アルツハイマーの症状だと)感じておられるのなら
   そうなのかもしれませんね。
   全くそういった症状がないとは言い切れませんので。
   ただ確立としては、低いとは思いますが。


<口に唾液がよくたまる>
父 :前はそんなことなかったのに、ここ最近、口に唾液がよくたまり
   ヨダレがたれないか気になる。

先生:それは睡眠薬の副作用のせいです。


<アリセプト10mg>
父 :ゲリが少しひどくなった。吐き気もあり。
   (でも10mgを飲むつもり)

先生:ゲリがひどいなら無理せずに7、5mgにした方がいいかもしれませんね。
   (7、5mgは父が拒否したので)
   一応今回も10mg出しておきますが、7、5mgか10mgか
   体の調子に合わせて飲んでくださいね。



先生との会話の途中、父は言いたい言葉がすぐに出てこなかった時があり
父「ええーっと、なんだったけ。あれや。あれ・・」
と、少しあわてだしたのですが、
先生「一味さん、おちついて(笑)」
一声かけてくれたおかげで少し落ち着き
父 「あわてたら先生、こんな風にパニックになってダメなんです」
先生「誰でもあわてたら、そうなりますよ」
と笑顔
父 「普通の人もですか?」
先生「そうですよ」



そして最後に、最近の気になる出来事を報告

・仕事中、お客さんの接客をしていて少し大きなミスをしてしまった。
 今まで、こんなミスをした事がなく自分でも驚いたし、息子も驚いていた。
 注意力がおちているのが自分でもよく分かる。

先生「アルツハイマーの症状として、
   頭のてっぺん辺りの頭頂葉【とうちょうよう】という部分が
   おかされてくると、物を上手に使えなかったりという症状が出てきます」
父 「あと、どれくらいしたら、そうなるんでしょうかね・・?」
先生「それは人それぞれですね」
父 「そうですか・・・、まぁ私も覚悟はしているんですよ」
先生「なんの覚悟されてるんですか?」
父 「だんだんシビレがひどくなってきて力も入らなくなってきてるから
   いつかは右手右足が動かなくなるかもしれないなと思ってるんです」
先生「そうですか・・・。
   まぁでも、睡眠不足だとやはり注意力もおちてきて
   お仕事でのミスもふえると思いますのでね
   やはり、お仕事する上でもキチンと睡眠をとるようにしてくださいね」


今回も睡眠薬の量の調節をしたので、また2週間後に診察に行くことになりました。


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シビレの原因?

娘の日記 2007/11/06 火
夜に父から電話がかかってきて
父「薬局でもらった薬の説明の紙みてたら、
  “筋肉痛、脱力感などの症状が現れたらご連絡下さい”って書いてあったわ。
  右手右足がシビレてるのは、薬のせいだったんやわ」
私「何の薬のところに?」
父「ええっと、アリセプト」
私「へぇぇ〜、そうだったんや!」
父「うん、お父さんが言ってた手に力が入らんし握力がなくなる感じって、この事や」
私「でもそれなら、なんで右手と右足だけなんやろなー。
  薬の影響なら両手両足なりそうやのにな」
父「それはやな!お父さんがこないだから言うてるように
  お父さんは心房細動をやったとき、シビレの後遺症が右手右足に少し残っただろ。
  だから、やってない人に比べたら、右手右足が弱いから影響が出やすいんや」
私「お父さん・・・、医者でないんやから、そんな勝手に決めつけたらダメやで」
父「おまえの方こそ、婦長みたいな言い方するやんけ(笑)」


父と会話をしていると、時々こんな感じで冗談をまぜて返事をかえしてきます。
以前と比べると、多少キレが悪くはなりましたが(本人も自覚)
それでもまだまだ、おもしろいので父と会話するのは楽しいです。


“筋肉痛、脱力感などの症状が現れたらご連絡下さい”と書いてたので
次回診察の際に一応、先生に伝えようということになりました。


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診察日2007年10月22日

診察の記録 2007/11/04 日
この日は父の病院の日でした。

ココ1ヶ月くらい前から、『右手、右足がシビレている感じ』
『耳鳴りがひどくなって夜眠れない』らしく
その事を内科と精神科の先生に、聞きたいと言っていました。
   ・内科では、心房細動の影響からシビレがきていないのか
   ・精神科では、脳細胞が死んでいくことによる影響がないのか

まず内科では、
先生「心房細動がおきている感じはないけれど、念のため
   心電図をとってみましょう。
   睡眠薬については、精神科の先生のほうが専門なので
   これからは、精神科の先生に全部おまかせする事にしますね」

(睡眠薬は、今まで内科の先生に出してもらっていました)

続いて精神科では、
先生「アルツハイマー病の症状として、シビレはないと思います。
   それよりは睡眠不足から、そういった症状がでている可能性のほうが
   高いと考えられますね
   どっちみち眠れないのは、よくありませんのでお薬を出しますね」

そして父の体にあった睡眠薬を調節していくという事で
とりあえず2週間分、飲み薬・錠剤の2種類
お薬を出してくれ、様子をみることになりました。

次に先生からの質問で
先生「特にかわったことはありませんか?
   気分が沈むとかゆううつだとかって感じはありませんか?」
父 「はい。そんなのはないです」
先生「アルツハイマー病になると、できなくなる事が少しずつ
   増えていきますが、まだまだできる事もたくさんありますのでね」
父 「はい。私もそう思って、最近自分の洗い物(食器)くらい
   自分で洗うようにしているんです。
   なんか、やらなければできないような気がして・・」
先生「そうですね。でも車の運転はそろそろ考えたほうがいいですね・・。
   車以外の交通手段も考えるようにしていったほうがいいですね」
父 「自分でも注意力がおちてきているとは思うんですが・・・
   でも車に乗るといっても、休みの日に近所のスーパーに行く時と、
   あとはココに来るときくらいで、他はほとんど乗る事はないんですけどね・・・」
先生「車は、事故をおこすと相手を傷つけてしまうこともありますからね
   それに何かあってからではおそいですしね」
父 「・・・・・・。やっぱり、それもいつかは・・・あれですかね・・・。」
先生「うん、そうですね」


一通り、話も終わった頃に
父 「あの、先生、お薬のほう10mgにしてもらえるんですか?」
私 「おとうさん、よく覚えてたな!!」
父 「うん、気になってたから」
私 「でも、おなかの調子大丈夫なの?」
父 「おなか壊すとかって言っておられんやろ
   先生、5mgより10mgのほうがよく効くんでしょ?」
先生「そうですね。じゃあ最初の1週間は7、5mg(5mg×1、5錠)飲んでみましょうか。
   1週間飲んでみて、副作用がでないようなら大丈夫だと思いますので、
   1週間後から10mg(5mg×2錠)を飲むようにしてください」



★父のメモ書きの一部
・最近、言葉の発音がハッキリと出来てないことが多い
・仕事で、お客さんからの要望どおりにできていなくてショックだった
・ガスの消し忘れについて
  ・・・あわてて魚を取ってお皿にのせることに集中したらよく消し忘れるようだ
・常日頃にしていない事は、する事を完全に忘れてる
・字を書くのがヘタになった
・横線が2つ以上ある漢字  例)目、月、星、相
  ・・・2本の横線が平行にならず1本に重なる
・自分で思ってしゃべる言葉と口からでてくる言葉がずれてる
・実際は9時54分なのに、11時12分前と信じ込んでる
  ・・・大きい針と小さい針の勘違い
・薬を飲んだその瞬間、今飲んだ薬を本当に飲んだのかわからないときがある
・1人で店番をするのが不安

診察日2007年8月20日

診察の記録 2007/11/04 日
この日、父は、内科の先生に
アルツハイマー病だと診断されたことを伝えておくと言いました。

(1年前の話になりますが)
実をいうと、父は自分から直接、物忘れ外来を受診したのではありません。
まず、いつも診てもらっている内科のO先生に
 『最近、物忘れがひどい』 という事を相談しました。
すると、O先生は
 「物忘れ外来という科があって、こないだ来たばかりの良い先生がいるから
  そちらの専門の先生を紹介しますね」
と言い、今の先生を紹介してくれたのです。

あれから1年経ち、アルツハイマー病だと分かったのは
O先生のおかげでもあるから、一度キチンと報告しておきたいとの事でした。

父 「実は、こないだアルツハイマー病だと診断されたんです」
先生「そうなんですか〜」

とあまり驚いてない様子。

父 「あれ? 私、先生に言いましたっけ?」
と、ニガ笑いしながら聞き返すと

先生「あっ、えっええっと〜
   前に、ちらっと聞いたような気がしたんだけど・・・
   でも、もしかしたら私の勘違いかな・・・
   精神科の先生から聞いたんだったかな・・・
   いやまてよ、一味さんのカルテに書かれてたのを、たまたま見たんだったかな・・・
   一味さんからは、聞いてなかったですね。私の勘違いです。」
   
と、しどろもどろな様子(笑)

診察が終わり
私 「先生、すごいあせって、一生懸命ごまかそうとしてたけど
   あの様子は、病気の事を知ってたな」
父 「うん、お父さんもそう思った。お父さん、前に言ってたんやな多分。
   さすがに、あの先生の喋り方は、お父さんでもウソって分かったわ(笑)」
私 「でも、ええ先生やな〜。ウソが下手やけど(笑)」


精神科の先生が、父の病気の事を口外するとは思えないし
診察カルテをいちいち見るほど、O先生も暇じゃないだろうし。
O先生は、父が傷つかないように、気を使ってくれたんだなと思いました。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
続いて、精神科です。

これまで、父は “調子はどうですか?” という先生の言葉に対して
“おかげさまで” と、軽く答えていましたが
前回の診察後から
もしかしたら、先生は本当に 『調子がいい』 と勘違いしているかもしれない!
と、ひどく気にするようになっていました。

なので、これまでを振り返って思いついた事や、毎日の生活で気づいた症状などを
父自身が、メモしていき
そして診察前日に、弟がそのメモ書きを
分かりやすくまとめ書き直して、先生に渡そうということになりました。


診察室に入ると、いつものように先生は
先生「調子はどうですか?」 と聞いてきました。

父は、待ってましたとばかりに
父 「実は先生、先生がいつも “調子はどうですか” って聞いてくるのを
   今まで私は、挨拶みたいなものだと思ってたんです。
   だからいつも “おかげさまで” と答えてたんですけど
   この間、娘や息子に
   『先生は、お父さんの頭や体の調子聞いてきてるんや』 と言われまして
   実際は、どうだったのかなぁ〜と思って・・・
   それで、病気の事で聞かれてたんなら
   まぁ、調子は悪くないんですけど、色々と症状はあるもので・・・」


先生は笑いながら
先生「そんなに気にしなくていいんですよ〜(笑) 
    それで、どうなんですか?」
父 「書いておかないと忘れるのでメモして、息子にまとめてもらいました」

と言って、用意していた紙を先生に渡しました。


★父がメモした文章を元に、簡単にまとめたもの

・日常生活
  仏壇の供え物を変える日を間違えた
  ゆで卵を作るのを失敗してショックを受けた(7/17)
  (昔からよく作っていたが、今まで失敗したことはなかった)
  いろんな事に対して意欲がなく面倒くさい (散歩、読書、麻雀、友人への電話)
   
・金銭面 
  お金の計算、やり取りを間違う
  (ガス代の集金、歯医者の支払い、買い物)
  スーパーのレジで、店員にお金が足りないと言われてパニックになる
  いくら足りないのかが分からず、何回も小銭をだして
  3回目でやっと金額が合う (最近で一番ショックだった)

・難しい話や議論、長時間の会話が苦手
  生命保険の話 (息子に任せた) 
  お客さんとの難しい会話 (政治の話など)
  息子との口喧嘩
  一方的に合間なく喋られると、気分が悪くなったりイライラする(実の兄)

・親しい友人との間でトラブル
  言った言わないの話でトラブル
  会話がずれてると指摘された
  被害妄想があると言われた

・仕事上のミス 
  新しいお客さんの名前が覚えられない
  新しい機械の使い方を覚えられない (紙に書いている)
  接客以外の事ができない (経営は息子にまかせるようになった)
  時々、息子が用事で外出すると不安。1人で店番するのが怖い
  しばらくしていなかった仕事のやり方を忘れた
  仕事の順序を間違えた
  仕事の電話をとったが、電話に出た事を忘れていた
  間違った記憶を作ってしまう
  (お客のWさんは、自分の中では、息子が接客したと記憶していた
   息子が仕事していた場面まで、頭に浮かんできたのだが
   データを確認すると実際は、息子ではなく自分が接客していた)

診察日2007年7月2日

診察の記録 2007/11/04 日
いつも先生は、診察のはじめに 
先生「調子はどうですか?」 と父に聞きます。
そして
父 「ええ、おかげさまで」 と答えます。
でもこの日は
先生「おかげさまで、どうなんですか?」 と聞き返してきました。
父は、予想外の言葉に戸惑い、すぐに返事ができませんでした。


その後は、雑談が続き
父 「麻雀も、またやろうとは思うんですけど負けるのがイヤで
   ついつい、やりそびれるんです。
   娘や娘の旦那とするのは、いいんですけど
   ネットで知らない人に負けるのはイヤで・・・」
先生「麻雀、弱くなられたと思いますか?」
父 「どうでしょう、そんなに変わってないと思うし
   前は負けても、平気だったんですけどね〜」   
先生「勝ち負けよりも、やる事に意味があるんですから
   気にせずに、やったらいいんじゃないですか」
父 「ああ〜、やる事に意味があるんですね」


以前は・・・ ネットの麻雀は、現実の麻雀と違って
自分の好きな時間に、好きなだけできるから便利だと言って喜び
毎晩のように麻雀を楽しんでいたのに
いつから、やらなくなってたんだろう・・・。 


それと帰りに、父と話して気づいたのだけど
父はいつも先生が 「調子はどうですか?」 と聞いてくるのは
挨拶の代わりみたいなものだと思っていたようです。

なので、私は
私 「先生はお父さんの体の調子や精神的な面での調子を聞いてるんやで」
と言うと
父 「そんな事ないやろ。
   近所のスーパーとかで、知り合いに偶然会った時
   “最近、調子どうなん?” って言うのと同じような感じで、先生も
   “こんにちわ” の代わりに “どうですか” って言ってるんやろ」
私 「それはないわ〜。相手は病院の先生なんやから
   “調子どうですか” て言うのは、意味があって聞いてきてるわ」
父 「いやぁ〜〜、お父さんはそうは思わんな」


これ以上、話していたらケンカになりそうな雰囲気だったので
私 「またY(弟)達にも聞いてみたらええわ」
と言って、話を終わらせました。


帰宅後すぐに父は、弟と義妹に
“調子はどうですか” の意味を、どう解釈するか聞き
2人とも 「少なくとも、挨拶がわりで言ってるのではないと思う」 と答えたようです。

その夜、父から電話があり
父 「今度、病院行った時に、先生に勘違いしてたって事を言うわ
   こっちは、今まで挨拶みたいなもんやと思ってたから
   “おかげさまで” と軽く返事してたけど
   病気の事で聞いてきてたんなら、色々と言うこともあるしな」



弟達が私と同じような意見で良かった。
今回に限らず、誰かが父と同じ意見だったら・・・
「そらみてみろ!お父さんが正しかったじゃないか!おまえはアホか!」
と、バカにした態度で一方的に責めてくる。
こうなるともう、黙って父の話を聞くしかないのだけど・・・
でもそれが、物凄くイヤだし、大きなストレスになる。
そのくせ、反対に自分が間違ってた時は、ケロッとしている。
そこで逆に責めようものなら、どうなるんだろうか。
(こういう態度は、今の所、私と弟に対してだけですが)

アルツハイマー病の原因

アルツハイマー病 2007/11/03 土
●アルツハイマー型認知症の原因

現在、アルツハイマー病の原因は、ベータアミロイドが原因だという
『アミロイド仮説』 が有力ですが、真の原因は分かっておりません。


脳の中に 『ベータアミロイドたんぱく』 がたまっていき
      
シミのような斑点【はんてん】(→老人斑 【ろうじんはん】)ができて、たまっていく
      
神経細胞の中に 『タウたんぱく』 がたまっていき
      
糸くず状のかたまりができる(→神経原線維変化 【しんけいげんせんいへんか】)
      
何らかのメカニズムで脳の神経細胞が壊されていき
      
アルツハイマー病発症
      
徐々に脳が萎縮【いしゅく】し、記憶や判断力などの脳の機能が低下していく
    

--------------------------------------------------------------------------
  アルツハイマー病の脳の変化
   ・老人斑
   ・神経原線維変化、神経細胞の脱落
   ・神経伝達物質の減少
   ・大脳の萎縮 (大脳皮質の神経細胞が減少)
--------------------------------------------------------------------------


アルツハイマー病は、実際に発症する何十年以上前の時点から脳内に病変が
現れはじめており、発症した時点ですでに多くの神経細胞が死滅しています。

人間の脳は、健常な人でも年をとるにつれて、老人斑や神経原線維変化が出現しますが
アルツハイマー病の人の脳では、健常な人と比べると非常に多く
脳全体に広がっており、また健常な人では観察されない部位にもたまっています。

残念ながら現在のところ、病気の原因がハッキリとわかっていないため
根本的な治療も見つかっておらず、
発症すると、症状や進行のスピードは人それぞれですが
病気をくい止める事はできず、治ることもありません。

アルツハイマー病について

アルツハイマー病 2007/11/03 土
●アルツハイマー病

今から約100年前の1906年に
ドイツの精神医学者『アロイス・アルツハイマー』が、
記憶障害や妄想【もうそう】などを特徴とする
51歳の女性患者について報告したことから、その名がつけられました。

『アルツハイマー病』という言葉が世界で広く知られるようになったのは、
1994年にアメリカのレーガン元大統領が病気を世間に公表してからです。
レーガン元大統領の告白により、アルツハイマー病への関心が
高まったと言われております。

最近では、『私の頭の中の消しゴム』 や 『明日の記憶』 など
映画や本でも取り上げられるようになり
若年性アルツハイマー病が注目されるようになりました。



●認知症とアルツハイマー病のちがい

認知症は、大きく分けると
・『アルツハイマー型認知症』
・『脳血管性認知症』        
・『その他の認知症』        に分けられます。

つまり、認知症=アルツハイマー病ではなく
認知症の中の1つに、アルツハイマー病が存在していることになります。
この 『アルツハイマー型』 は、認知症の中で一番多く、全体の約半分を占めます。

さらに、この 『アルツハイマー型』 は発症した年齢によって
65歳以上の 『晩発性【ばんぱつせい】アルツハイマー病』 と
65歳未満の 『早発性【そうはつせい】アルツハイマー病』 の2つに分けられます。

そして、この65歳未満の早発性アルツハイマー病は
通称 『若年性アルツハイマー病』 呼ばれています。


一般に、65歳を超えて発症した場合は、
脳の側頭葉(特に海馬を中心とした領域)以外は、それほどダメージは受けておらず
それに対応するように病気の進行が遅く症状も軽い傾向にあります。

一方、65歳未満で発症した場合は
海馬だけでなく、大脳の広い範囲でもダメージを受けていることが多く
進行が早く症状も重くなる傾向があります。

検査結果2007年6月4日

診察の記録 2007/11/02 金
5月25日に、MRI検査とMMSEテストを受けました。

そして6月4日
父、私、弟と、2歳の姪を連れて、検査結果を聞きに行きました。
(義妹は、どうしても外せない大事な用事があって来れませんでした)

先生の話の途中で、2歳の姪が泣き出さないか心配でしたが
なんとか静かにしていてくれたので助かりました。


で、検査結果ですが・・・

先生は、まずMRI画像を出してきて
先生「脳の萎縮自体は画像で見る限り、進んでいるようにはみえませんね」
と言い、3人共少しホッとしました。

続いて
先生「テストの点は、前回と同じ29点でしたが、答えられなかったのは
   覚えてもらった3つの言葉のうちの1つが思い出せないことでした。
   私がヒントを出してみても、思い出せませんでした」

と言いました。


MRIとMMSEの検査結果の説明が終わり
次は、私達が一番知りたいところ・・・
 『アルツハイマー病なのか、ちがうのか』 
緊張しながら、先生が何か喋りだすのを待っていると

突然、父の方から
父 「1年後にまたMRIを撮ったら、アルツハイマーかどうか分かるって
   おっしゃっていましたが・・・どうなんでしょうか?」

(父から聞くとは思わなかったので、オドロキました)

先生「アルツハイマー病で、ほぼ間違いありません」
とハッキリ言いました。

他に
先生「人間は死亡率100%なんですからね」
とも言っていました。

この他にも、何か言っていたような気がしますが、よく覚えてません。


告知を受けた時・・・

父、私、弟の3人とも
「そうですか」 としか言葉が出ませんでした。

父と弟が、どう感じていたのかは分かりませんが
私は、なんて反応したらいいのか分からず、言葉がみつかりませんでした。
少し間があいて・・・ 一番最初に口を開いたのは、弟でした。

弟 「先生、お酒はあまり良くないんですよね!?」
先生「え!!! 私、やめて下さいと言いましたよね!?」

と父に向かって聞き返しました。

父 「え・・・ そうでしたっけ?」 とニガ笑い (多分、知っていた感じ)
先生「言いましたよ〜(笑) アルコールはよくありませんからやめて下さいね」
父 「だいぶ、量は減らしているんですけどね〜」
先生「少量だろうが、よくありませんよ」
父 「・・・・・・・・・・」
先生「やめてくださいね?」
父 (無言で固まってる)


父は、アルツハイマー病だと言われた事よりも
お酒をやめるように言われた事に、ショックを受けているようにみえました。

この後も、先生はお酒をやめるようにと何回か繰り返しましたが
父は、よほど、やめたくないみたいで最後まで返事をしませんでした。

私と弟は、初診の日からこの日まで、約10ヶ月が経過したこともあり
父の病気のことを、少しは理解できるようになってきてました。
それでもやはり、先生から直接、告知された時は
『ああ・・・やっぱりアルツハイマー病なのか』 とショックを受け
これからどうなっていくんだろう・・・と不安が募るばかりでした。


診察の終わりに
先生「じゃあまた、お薬を出しておきますね」
父 「はい!」
私 「お父さん、もしあれだったら・・・また5mgに挑戦してみたら?」
父 「あ、そうやな。先生、5mgの方に変えてみようと思うんですけど」
先生「でも5mgだと、お腹こわすんじゃなかったですか?
    ムリする必要はないんですよ」
父 「もしまたお腹こわしたら、半分に割って飲んでもええですよね?」
先生「じゃあ5mgの方、出してみましょうか」
父 「はい、お願いします。お腹こわすのよりも、脳の方が大事ですもんね」


『脳の方が大事』 
このセリフには、先生も驚いていました。


父 「前は、そんな事なかったんだけど・・・こないだのMRI検査の時
   検査してくれた人の説明の意味がよく分からなかったんです。
   今まで何回も、ココでMRI撮ってきたし、今まで分からない事は一度も
   なかったのに、説明する人のしゃべり方が早口だったからか
   何を言っているのか、分からなかったんです」
先生「そんな時は “私はアルツハイマー病なんで、もう少しゆっくりと
   説明して下さい” って言えばいいんですよ」

と微笑みながら言いました。


アルツハイマー病だということを隠さずに、堂々としてればいいんですよ
と言っている気がしました。

先生は、何でも隠さずに言いたがる父の性格を分かってるのかな・・
 

診察日2007年4月9日

診察の記録 2007/11/02 金
前回の宣言どおり、父は1人で病院に行ったので、詳しい話は分かりませんが

父から聞いた話だと、先生から
「初めて来院してから、もうだいぶ経ちますので
 次回に、またMRIとテストの検査をしてみましょう」
そして 「検査結果の時は、家族も一緒に来るように」 と言われたようです。

それで、父は私に
父「検査結果の時は、ついてきてくれな」
私「それなら、Y(弟)も一緒のほうがええな」
父「別に結果だけやから、おまえだけでかまわんわ。Yも仕事で疲れてるやろし」

(家族みんなで行くのは、なんとなく嫌そう!?)

私「けどYも、検査の結果聞きたいかもしれんやん」
父「まぁ・・・、それならどっちでもかまわんけど」


後で、弟に確認してみたら、一緒に行く との返事でした。

検査結果は6月4日です。

この頃になると私と弟は、
先生から聞いた話や反応、父の物忘れや他の症状
自分達が、本やネットで調べた情報などから
“父はアルツハイマー病なんだ” と認めるようになってきていました。

だけど・・・父は
多分なんともないだろうと思っているのか? たいした病気じゃないと思っているのか?
それほど深刻に考えてる様子はありませんでした。

私は、次回の検査結果で
先生が 「アルツハイマー病です」 と告知した時
父がショックを受けて、深く悲しまないだろうか、絶望的にならないだろうか・・・
それが一番の心配でした。

診察日2007年3月12日

診察の記録 2007/11/02 金
数日前に、病院の受付から父のところに
「T先生(父の担当)は急用が入り、3月12日の診察は休診になる為
 この日はお薬のみということでお願いします」

という連絡があったので、当日は父1人で病院に行きました。

お昼頃になって、病院が終わった父から電話があり
いつものように2人でランチを食べに行きました。

私「結局、今日はお薬だけもらって帰ったん?」
父「あっ!なんかちょうど先生、戻ってきた所だったみたいで診察してくれたんや」
私「え!?そうなん? で、どうだったん?」
父「先生が変わりはないかって聞いてきたから
  『変わりはないです。信号無視はよくしますけど』 って冗談で言うたら
  先生、マジメな顔して
  『それはいけませんね、運転はそろそろ考えた方がいいかもしれませんね』
  って言うから、マズイこと言ってしまったって思ったんや」
私「物忘れ外来の先生やのに、そんな冗談通用せんよ」
父「それでや!!! あの先生、お父さんが1人で病院に行けないから
  いつも娘がついてきてるって絶対思ってるわ。」
私「なんで?」


 (だんだんと・・・顔つきがかわってきて)
父「だってな、今日は娘さん一緒じゃないんですかって聞いてきたんやで」
私「そんな深い意味はないと思うで」
父「いや〜、先生は、お父さん1人で来たから、信号無視したって絶対思てるわ」
私「思ってないわ〜」
父「いや!!!絶対そうや!!!そうなんやって!!!
  だいたい、あそこ(精神科)に1人で来てる人おらんやないか。
  みんな1人じゃ来られんのやろうけど、お父さんはそんなことないのに!
  もうこれからは1人で行くからついてこないでくれ!
私「・・・・・・・・」


前々から、私が病院について行くことを嫌そうにしていたので
いつかは “もうついてくるな!”と言われるかもなぁ・・と予想していたけれど
今日の先生の一言が、決定打になったらしい。

そんなわけで・・・、次回診察からは、父1人で行くことになってしまいました。涙


ここのところ、ものすごく強情、頑固になってきた気がする。
「絶対○○○や」と思い込みが激しく、それを否定するとスゴク不機嫌になったり怒り出す。
人の意見に聞く耳をもたない。

今までは、父の喜怒哀楽(特に怒)は、だいたい予想できていたけれど
最近は、予想できないことが増えた。
『え!?こんなことで怒る?』 ってところで怒ったり
『それは困ったな・・』 と悩むところで、あっけらかんとしている。
これが、初期によくみられる “軽度の人格の変化” ってことなんだろうか。

アルツハイマー病に関する記述について

アルツハイマー病 2007/11/01 木
父がアルツハイマー病かもしれないと、医者から告げられた時に
ネットや本などで調べたことを、自分なりに解りやすくまとめてみました。

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