若年性アルツハイマーと告げられて・・・。

2007年6月、父は57歳で認知症と診断されました。                        このブログは、そんな父と娘の勝手気ままな共同日記です。

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検査結果2007年6月4日

診察の記録 2007/11/02 金
5月25日に、MRI検査とMMSEテストを受けました。

そして6月4日
父、私、弟と、2歳の姪を連れて、検査結果を聞きに行きました。
(義妹は、どうしても外せない大事な用事があって来れませんでした)

先生の話の途中で、2歳の姪が泣き出さないか心配でしたが
なんとか静かにしていてくれたので助かりました。


で、検査結果ですが・・・

先生は、まずMRI画像を出してきて
先生「脳の萎縮自体は画像で見る限り、進んでいるようにはみえませんね」
と言い、3人共少しホッとしました。

続いて
先生「テストの点は、前回と同じ29点でしたが、答えられなかったのは
   覚えてもらった3つの言葉のうちの1つが思い出せないことでした。
   私がヒントを出してみても、思い出せませんでした」

と言いました。


MRIとMMSEの検査結果の説明が終わり
次は、私達が一番知りたいところ・・・
 『アルツハイマー病なのか、ちがうのか』 
緊張しながら、先生が何か喋りだすのを待っていると

突然、父の方から
父 「1年後にまたMRIを撮ったら、アルツハイマーかどうか分かるって
   おっしゃっていましたが・・・どうなんでしょうか?」

(父から聞くとは思わなかったので、オドロキました)

先生「アルツハイマー病で、ほぼ間違いありません」
とハッキリ言いました。

他に
先生「人間は死亡率100%なんですからね」
とも言っていました。

この他にも、何か言っていたような気がしますが、よく覚えてません。


告知を受けた時・・・

父、私、弟の3人とも
「そうですか」 としか言葉が出ませんでした。

父と弟が、どう感じていたのかは分かりませんが
私は、なんて反応したらいいのか分からず、言葉がみつかりませんでした。
少し間があいて・・・ 一番最初に口を開いたのは、弟でした。

弟 「先生、お酒はあまり良くないんですよね!?」
先生「え!!! 私、やめて下さいと言いましたよね!?」

と父に向かって聞き返しました。

父 「え・・・ そうでしたっけ?」 とニガ笑い (多分、知っていた感じ)
先生「言いましたよ〜(笑) アルコールはよくありませんからやめて下さいね」
父 「だいぶ、量は減らしているんですけどね〜」
先生「少量だろうが、よくありませんよ」
父 「・・・・・・・・・・」
先生「やめてくださいね?」
父 (無言で固まってる)


父は、アルツハイマー病だと言われた事よりも
お酒をやめるように言われた事に、ショックを受けているようにみえました。

この後も、先生はお酒をやめるようにと何回か繰り返しましたが
父は、よほど、やめたくないみたいで最後まで返事をしませんでした。

私と弟は、初診の日からこの日まで、約10ヶ月が経過したこともあり
父の病気のことを、少しは理解できるようになってきてました。
それでもやはり、先生から直接、告知された時は
『ああ・・・やっぱりアルツハイマー病なのか』 とショックを受け
これからどうなっていくんだろう・・・と不安が募るばかりでした。


診察の終わりに
先生「じゃあまた、お薬を出しておきますね」
父 「はい!」
私 「お父さん、もしあれだったら・・・また5mgに挑戦してみたら?」
父 「あ、そうやな。先生、5mgの方に変えてみようと思うんですけど」
先生「でも5mgだと、お腹こわすんじゃなかったですか?
    ムリする必要はないんですよ」
父 「もしまたお腹こわしたら、半分に割って飲んでもええですよね?」
先生「じゃあ5mgの方、出してみましょうか」
父 「はい、お願いします。お腹こわすのよりも、脳の方が大事ですもんね」


『脳の方が大事』 
このセリフには、先生も驚いていました。


父 「前は、そんな事なかったんだけど・・・こないだのMRI検査の時
   検査してくれた人の説明の意味がよく分からなかったんです。
   今まで何回も、ココでMRI撮ってきたし、今まで分からない事は一度も
   なかったのに、説明する人のしゃべり方が早口だったからか
   何を言っているのか、分からなかったんです」
先生「そんな時は “私はアルツハイマー病なんで、もう少しゆっくりと
   説明して下さい” って言えばいいんですよ」

と微笑みながら言いました。


アルツハイマー病だということを隠さずに、堂々としてればいいんですよ
と言っている気がしました。

先生は、何でも隠さずに言いたがる父の性格を分かってるのかな・・
 

診察日2007年4月9日

診察の記録 2007/11/02 金
前回の宣言どおり、父は1人で病院に行ったので、詳しい話は分かりませんが

父から聞いた話だと、先生から
「初めて来院してから、もうだいぶ経ちますので
 次回に、またMRIとテストの検査をしてみましょう」
そして 「検査結果の時は、家族も一緒に来るように」 と言われたようです。

それで、父は私に
父「検査結果の時は、ついてきてくれな」
私「それなら、Y(弟)も一緒のほうがええな」
父「別に結果だけやから、おまえだけでかまわんわ。Yも仕事で疲れてるやろし」

(家族みんなで行くのは、なんとなく嫌そう!?)

私「けどYも、検査の結果聞きたいかもしれんやん」
父「まぁ・・・、それならどっちでもかまわんけど」


後で、弟に確認してみたら、一緒に行く との返事でした。

検査結果は6月4日です。

この頃になると私と弟は、
先生から聞いた話や反応、父の物忘れや他の症状
自分達が、本やネットで調べた情報などから
“父はアルツハイマー病なんだ” と認めるようになってきていました。

だけど・・・父は
多分なんともないだろうと思っているのか? たいした病気じゃないと思っているのか?
それほど深刻に考えてる様子はありませんでした。

私は、次回の検査結果で
先生が 「アルツハイマー病です」 と告知した時
父がショックを受けて、深く悲しまないだろうか、絶望的にならないだろうか・・・
それが一番の心配でした。

診察日2007年3月12日

診察の記録 2007/11/02 金
数日前に、病院の受付から父のところに
「T先生(父の担当)は急用が入り、3月12日の診察は休診になる為
 この日はお薬のみということでお願いします」

という連絡があったので、当日は父1人で病院に行きました。

お昼頃になって、病院が終わった父から電話があり
いつものように2人でランチを食べに行きました。

私「結局、今日はお薬だけもらって帰ったん?」
父「あっ!なんかちょうど先生、戻ってきた所だったみたいで診察してくれたんや」
私「え!?そうなん? で、どうだったん?」
父「先生が変わりはないかって聞いてきたから
  『変わりはないです。信号無視はよくしますけど』 って冗談で言うたら
  先生、マジメな顔して
  『それはいけませんね、運転はそろそろ考えた方がいいかもしれませんね』
  って言うから、マズイこと言ってしまったって思ったんや」
私「物忘れ外来の先生やのに、そんな冗談通用せんよ」
父「それでや!!! あの先生、お父さんが1人で病院に行けないから
  いつも娘がついてきてるって絶対思ってるわ。」
私「なんで?」


 (だんだんと・・・顔つきがかわってきて)
父「だってな、今日は娘さん一緒じゃないんですかって聞いてきたんやで」
私「そんな深い意味はないと思うで」
父「いや〜、先生は、お父さん1人で来たから、信号無視したって絶対思てるわ」
私「思ってないわ〜」
父「いや!!!絶対そうや!!!そうなんやって!!!
  だいたい、あそこ(精神科)に1人で来てる人おらんやないか。
  みんな1人じゃ来られんのやろうけど、お父さんはそんなことないのに!
  もうこれからは1人で行くからついてこないでくれ!
私「・・・・・・・・」


前々から、私が病院について行くことを嫌そうにしていたので
いつかは “もうついてくるな!”と言われるかもなぁ・・と予想していたけれど
今日の先生の一言が、決定打になったらしい。

そんなわけで・・・、次回診察からは、父1人で行くことになってしまいました。涙


ここのところ、ものすごく強情、頑固になってきた気がする。
「絶対○○○や」と思い込みが激しく、それを否定するとスゴク不機嫌になったり怒り出す。
人の意見に聞く耳をもたない。

今までは、父の喜怒哀楽(特に怒)は、だいたい予想できていたけれど
最近は、予想できないことが増えた。
『え!?こんなことで怒る?』 ってところで怒ったり
『それは困ったな・・』 と悩むところで、あっけらかんとしている。
これが、初期によくみられる “軽度の人格の変化” ってことなんだろうか。