若年性アルツハイマーと告げられて・・・。

2007年6月、父は57歳で認知症と診断されました。                        このブログは、そんな父と娘の勝手気ままな共同日記です。

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診察日2008年3月17日

診察の記録 2008/03/20 木
前に病院から
若年性認知症に関するアンケートや資料などが入った封筒を頂いていました。
そしてこの日、父と私はアンケート用紙を先生に渡そうと持ってきていました。

駐車場から病院までの距離を歩きながら

私 「お父さん、アンケートの紙持ってきた?」
父 「持ってきたよ、ややこしそうやったから何も書いてないけど。
   今日、先生に聞いて書いたら、ええやろ?」
私 「わざわざ、先生の前で書く必要もないんやし、診察の待ち時間で書いたら?」
父 「おまえ、書いてきてるん?」
私 「書いてるよ」
父 「書いてどうしたらええんや?」
私 「先生に渡すんや」
父 「えええ?先生に渡すので、かまわんのか?」
私 「そうや、先生に渡すしかないやろ」


父は、何が納得できていないのか???
『書いた紙をどうするのか?』 という事をしきりに聞いてきました。
そんなやりとりが、何回か繰り返された末に

父 「さっきから、その事を聞いてたのに!
私 「だから、さっきから何回も、そう言ってたやろ!


同じ質問を何回もしてくるのは、仕方がないと思っていますが
こんな風な言い方をされてしまうと、私もとっさに反応してしまいます。

だけど、この時の会話は、後から考えると上手くかみあっていなかったように思います。
(それもそのはず・・・)

精神科の待合室に着いてイスに腰掛け、持ってきた紙をお互いに取り出すと
父が持ってきた用紙は、『アンケート』 と書かれた紙ではなく
同封されていた、別の 『申し込み用紙』 と書かれた紙の方でした。

私 「あれ?その紙じゃないよ」

と言うと、父は私の持っている紙と自分の持っている紙を見比べて

父 「お父さんの封筒には、そんな紙入ってなかった」
私 「そんな事ないやろ〜」
父 「いや、昨日ちゃんと確認したけど、そんな紙見たことない。今初めて見た」
私 「じゃあ、お父さんの封筒にだけ入ってないってことなん?」
父 「うん、入れ忘れたんやろ」


全く可能性がないとは言い切れないけど・・・

父 「あああ〜!そういえば、別の紙の方が2枚入ってわ。やっぱ間違えたんやな」

そんな都合よく・・・と思ったけど
本人がそう言っている以上、もうこれ以上言っても意味がないので

私 「お父さん!先生の反応がみてみたいから
   先生にもお父さんのだけ入ってなかったって言ってみてよ!」


と言って話は終わりました。

そして父の順番がきました。

私 「アンケートの紙持ってきました。私の分です」
父 「先生、私の方には、その紙入ってませんでした。
   娘は 『そんなことないやろ、お父さんの方も入ってたやろ』 て言うんですけど」
先 「そうですか〜、こちらが入れ忘れたんですね。申し訳ありませんでした」
父 「いえいえ、もしかしたら家にあるかもしれないんで、また確認してみます」


つい数分前まで、私に言ってた言葉と全くちがう・・・。
私は思わず (冗談ぽく、だけど内心は本気です)

私 「お父さん、さっきまでお父さんのだけ入れ忘れられたんやって言ってたのに
   そう言うたらええやん〜(笑)」
父 「ええええ〜(笑)」
  と笑っていました。

父の反応は・・・ 少し予想外でしたが
先生は、私が予想していた以上に丁寧な反応でした。


話がかわって

先 「一味さんは、同じ病気の人達と交流を持たれることに興味はないですか?」
父 「今のところは、仕事しているので・・・休みが少ないからそんな時間もないですし
   それに、仕事で色々なお客さんと話したりもしてますし・・・
   まぁいつか仕事ができなくなったら、娘が連れてってあげるわって言ってるので
   その時になったら、また考えようとは思いますけど・・・」
先 「あまり自分と同じ病気の方には会いたくないですかね?」
父 「う〜〜ん、会って何をするのか・・・(苦笑)」
先 「一味さんが普段、不安に思ってる事や困ってる事などは
   やはり、同じ病気の人が一番分かってくれますよね。
   それを誰かと話合ったり、交流を持つという事も大切な事だと思いますよ」
父 「はぁ〜、そうですか」


父はあまり興味がなさそう。
こないだも 「お父さんはまだ病気が進んでないから!」 と言ってたので
若年性認知症の集いなどには、行く気ないだろう。


私 「私の方は興味はあるんですけど、でも参加されるご家族の方っていうのは
   若年性の場合、配偶者の方が多いような気がして・・・」
先 「それはそうですね。ほとんどが配偶者の方になりますね」
私 「自分と同じ子供という立場の方もいらっしゃればいいな〜と思うんですけど」
先 「私の患者さんの中には、今の所いらっしゃいませんね」
私 「やっぱりそうですか。うちは、母親がいないんで
   私達子供が父にとって一番身近な人間になるんですけど
   子供が直接、面倒をみるって立場の人は、なかなかいないんでしょうね」
先 「全くいないことはないと思いますが
   だいたいの家庭はご夫婦そろっているので、確かに少ないとは思います。
   配偶者と、子供という立場では感じ方や問題点など
   違う部分は多いとは思いますが、でも共通する部分もあると思いますし
   なにより、同じ思いを共有するということに意味があると思いますよ」
私 「一応興味はあるんで、参加するしないは分かりませんが
   何か情報が、ありましたら教えていただけますか?」
先 「わかりました」


配偶者だろうが、子供だろうが、同じ病気で同じ思いをしている人達が集まって
交流を持つってだけで十分なんだけど
私の親世代の方たちの中に、ポツリと入っていくのは、ちょっと勇気がいります・・・。


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